Z会の日本語運用能力テストって何? 受ける価値あるの?
そんな疑問に、くわしくお答えします!
小5の息子(当時)が2022年度第1回の日本語運用能力テストを受験!
実際にうけたテストの内容を分析し、うける価値があるか? ひもといていきます!
息子は、語彙をふやしたり、受験の新傾向になれたりでき、とても良い経験になりました!
また、大学入試にむけて強化していきたいことも知れたのがよかったです!
日本語運用能力テスト基礎編の内容分析
息子がチャレンジしたのは
2022年第1回 日本語運用能力テスト 基礎レベル
6/25(土)が試験日で、自宅で受験します。
受験は、試験日の前後でもできますが、7/7までにZ会に到着しないと採点してもらえません。
息子は6/26(日)、45分間、全80問にとりくみました。
80問のうちわけは下記です。
- 聞きとり:大問3問 全19問
- 語彙問題:全40問
- 読み問題:大問3問 全20問
- 記述問題:全1問
聞きとりが約10分、残りを35分の、計45分間で解きます。
回答はマークシート
息子は、Z会 小学生コース 本科(紙教材)を受講中で、会員は年1回無料で本テストを受けられます。
本科受講中の場合、回答はマークシート形式でZ会に郵送です(自払い120円)。
一般受験やタブレットコースは、CBTでの受験になります。
聞き取り3問 はじめてで大苦戦!
聞きとり文は難しくないが……
聞きとり問題は、問題冊子の二次元バーコードを読みこみ、音声サイトから流します。
「問題文の音声」をはじめに聞いて、そのあと、複数の「問」が続けて流れます。
いずれも1回しか流れません。
そのため、問題文はメモをとっておく必要があります。
今回の問題文は以下でした。
- 親子の会話
- 図表をもとにした小学生のスピーチ
- 博物館の案内図をもとにした案内
内容は、日常会話で難しくありません。
回答時間が たったの10秒!
問題文のあと、問が流れます。
つぎの問とのあいだは、たった10秒!
わずか10秒のあいだに、4つもマークしないといけないところがありました!
問題冊子にかいてあるのは、選択肢だけ。
問もメモをとり、問題文に回答をチェックしておいて後でマークといった、テクニックが必要です。
初めて受験の息子はテクニックがなく、焦っている様子がみてとれました。
語彙問題40問 普段使わない固い言葉
語彙問題は、例文にふくまれる単語の意味を3つから選びます。
ならんでいる言葉は、ふだんつかわない固い言葉ばかり。
例えば
能動 様相 付着 交付 分野
など、日々の生活で使わない言葉なので、活字にはばひろく触れなければ!と感じました。
読解問題は大問3つ 説明文
読解問題は大問3つ。テーマは以下でした。
- 野菜の食べる部位
- 法的三段論法
- 抽象概念をあらわす言葉がもつ力
いずれもこうした文章を読み慣れていないと難しいと思いました。
大問2は以下の点で難易度が高かったです。
- 概念の定義が文章内である
- その概念を理解したうえで別の例に適応させる問がある
こんかいは「大前提」「小前提」という概念を理解する必要がありました。
短時間であたらしい概念を受けいれるのには、素直さや柔軟さが必要です。
新しいことに拒否反応をしめさない姿勢を普段から身につけねばと感じましたね。
ちなみに、大問1はオリジナルの文章のようですが、大問2,3の出典はこちらでした。
記述問題1問 イラスト→文への変換
記述問題は、5枚のイラストと材料表で示される「おかしの作り方」を文章に変換します。
変換した文章のなかで欠けている部分を50字以内の一文で補うよう問われます。
記述には、以下の条件があります。
- 使う材料とその分量がわかるように書くこと
- 数字は1マスに1文字
- 全体を1文で書く
問題冊子に下書き用マス目があり、これをつかって50字以内でかく表現力と要約力が必要です。
イラストを言語化するのが、新しい感覚でした!
終わってみての感想
息子の感想は以下でした。
初めての外部テストだったので、むずかしかったようですね。
時間内にできることに注力していたようですが、それで回答がおろそかになってしまっている可能性もあります。
いずれにしても、本人にとってよい経験になりました!
日本語運用能力テストの良い点・悪い点
日本語運用能力テストはZ会が主催するテストで、一般受験可能です。
開催 | 年2回 |
レベル | 基礎:小学4~6年生 標準:中学生以上 応用:高校生~大学生(団体受験のみ) |
試験方法 | 基礎:デジタル端末によるCBT 標準:デジタル端末によるCBT 応用:紙ベース |
試験時間 | 基礎:45分 標準:60分 応用:60分 |
受験料 | 基礎:2090円 標準:2750円 応用:3520円 |
より詳しくは、公式サイト(https://www.zkai.co.jp/assess/japanese/)を参照してください。
日本語運用能力テストの目的
テストの目的は、入試問題の変化にともなった
- 文章を読んで理解する力
- 図表や資料を読み取って整理する力
- 得た知識を実生活に役立てる力
などの【日本語そのものを使う力を測定・評価】することです。
ポイントは、学術語彙を多く扱うところ。
論文や解説文などで使われる語彙が豊富に含まれます。
受験して感じたよい点
息子の受験を通じて良かった点は以下です。
さすがに「入試の新傾向」に対応しているだけあって、新傾向に慣れられますね!
また、自宅受験ということもありテストの経験が気軽に積めるのも良い点ですね!
受験で感じた悪い点
一方で、受験で感じた悪い点は以下です。
自宅受験は気楽な反面、「静かで集中できる環境」を作るのが課題です。
わがやは、
- 窓をしめてエアコン使用
- 夫と妹が外出時に実施
- 私もその場を離れて見守る
という環境で行いやりきることができました。
また、せっかく入試の新傾向を知ったのですから継続して鍛えたいですよね。
ですが、そこはお子さん1人では難しい。
保護者の出番ですが忙しいと手が回りにくい……
そんな方にオススメなのは、Z会の専科コースです。
小3,4年生向け「思考・表現力」と小5,6年生むけ「公立中高一貫校適性検査」コースは、新傾向のカリキュラムが組まれています。
1教科から受講でき、紙教材での提供なので「書く」ことにも慣れられますよ!
思考・表現力について、以下の記事で解説中! 気になる方はチェックしてください!
日本語運用能力テストは受ける価値があるか?
日本語を使いこなす能力を測定するので、誰でも受ける価値はあります!
以下がその価値です。
中学受験をする小学生にとっては、塾などで課されて難しくないのかもしれません。
その予定がないお子さんにとっては、傾向を知れるよい機会になるはずです!
私は、
- テストが経験できた しかも自宅で!
- 時間指定でやると焦ることがわかった
- 知らない語彙にふれられた
- 受験の新傾向になれられてよかった
と感じており、とてもいい経験ができました!
次回もぜひ受けたいですね!
まとめ:普段からできることを積み上げよう
日本語運用能力テストをうけて、日常生活をおくる上で私が大切にしたいポイントは以下です!
- 日常と結びつけて考える習慣をつける
- 広く読む習慣をつける (新聞・ノウハウ・図鑑系)
日常と結びつけて考える習慣をつける
日常でおこる出来事を、考える材料として習慣づけていくことが新傾向への対応になると感じました。
わがやの場合、受験時期がちょうど参院選の時期で、みじかに【政治】の言葉がふえた時期でした。
「政党」「選挙」「政見放送」「参議院」「立候補」
といった言葉に「これらは何?」とこどもたちが疑問を持ってくれました!
この機をのがすなと「家庭の場合」「クラスの場合」のこどもがイメージしやすい状況におきかえて議論しています。
また、こどもが読みやすい漫画もリビングにおいておき、自然と読んでくれています。
語彙を増やすために幅広く読もう!
語彙を増やすのには、なるべく幅広く読むのが大切です。
今回出題された語彙は、物語や小説だけ読んでいては出会いにくい語彙です。
- 新聞
- 物語・小説
- 図鑑
- ノウハウ系の本
- チラシ
この中から、お子さんの興味あわせて、はばひろく読んでいくのがいいですね!
わがやは写真が多い雑誌がよみやすいようで、以下のようなものを読んでいます。
物語はもっぱら図書館で借りています。
日本語運用能力テストは、考える習慣のきっかけにもなりますし、新傾向へのお子さんの対応度をはかれるチャンスとなっています。
一度受けられてみることをオススメします!
以上、日本語運用能力テストの内容でした!