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Z会「思考・表現力」受講レビュー! 思考習慣を手に入れよう!

Z会思考表現力は公立中高一貫校対策にもオススメ教材

Z会の小学生目的別講座「思考・表現力」は、教科の枠を超えた問題を解く経験を積むことで、自ら考える力を身につけることを目的とした教材です。

Z会の教科学習である本科コースとは別に、小学3・4年生向けの専科コースとして設定されこのコースだけを単独で受講することも可能です。

我が家の上の子が、2021年度の「思考・表現力 4年生」を1年間受講しました。

結論からいうと、その名の通り様々な状況で【真に考える・考え抜く力】と、根拠を示すことで【表現する】経験を積める内容となっていました。

そのため、私は以下のような想いをお持ちのご家庭の方にオススメします!

Z会「思考・表現力」をオススメするご家庭!
  • 筋道立てて考える力を向上したい!
  • 必要な情報を選別・活用する力を向上したい!
  • 公立中高一貫校受検を検討している!
  • 忙しい中で、思考習慣を見につけたい!

それでは、受講経験をもとに具体的な講座内容についてレビューして参ります!

Z会「思考・表現力」受講で「生きる力」を育む!

Z会「思考・表現力」講座の目的は、以下の5つの力を伸ばすことです。

  • 論理的思考力:たしかな理由に基づいて物事を順序立てて考える力
  • 情報整理力:情報をわかりやすく整理し、まとめる力
  • 試行錯誤力:いろいろな方法を考え、繰り返し試す力
  • 判断力:何が正しくて何が違うのかをきめることができる力
  • 表現力:自分の考えや取り組みを相手にわかりやすくつたえる力

これら5つの力はいわゆる「生きる力」といえ、高校・大学入試で必須となる「課題発見力・課題解決力・表現力」にも通じているものといえます。

「思考・表現力」講座では月ごとに小学生が取り組みやすいテーマが設定され、5つの力のうちのいずれかの力を伸ばすことに注力した問題が3問出題されます。

1問あたり20分が標準時間とされていますが、我が子は問題によっては30分ほどかかることもありました。

1年間で36問+添削問題12回、標準時間16時間でこれらの力を伸ばしていくこととなります。

問題構成比率 「論理的思考力」「情報整理力」で7割を占める

2021年度の4年生の思考・表現力における問題構成比率は以下でした。

  • 論理的思考力 31%
  • 情報整理力 39%
  • 試行錯誤力 6%
  • 判断力 11%
  • 表現力 14%

あくまでこの年度の例ではありますが、「論理的思考力」と「情報整理力」を鍛える問題が7割をしめ、重きがおかれているように見受けられます。

ですので、【筋道立てて考える力を向上したい!】【必要な情報を選別・活用する力を向上したい!】という意欲がある方にはうってつけの教材といえますね。

また、「試行錯誤」や「表現力」は全ての問題を取り組み、記述することで力がつけられると考えます。

どの力を育む問題も、会話文から読み取る問題が多く、公立中高一貫校の検定に多い問題形式です。

また、大学入学共通テストにおいても会話文による出題があったように、「協働」を考慮にいれた最近のトレンドの問題形式といえます。

よって、公立中高一貫校受検を目指される方にもうってつけの教材でしょう。

それぞれの力をどう伸ばしていくか、具体的な問題例をあげてみましょう。

教科横断型の問題で5つの力を伸ばす

論理的思考力:原因と結果の結びつきを意識させる

「思考・表現力」講座における「論理的思考力」は、「たしかな理由に基づいて物事を順序だてて考えていく力」と定義されています。

例えば9月号の「デザインを考える」問題。

シャンプーポンプの形状や、動物の骨格・植物の形状、あるいはピクトグラムについて、なぜこのようになっているのか、どのようなはたらきがあるのか? という「原因と結果」の結びつきを意識させ理由を記述形式で回答させる問題が出されました。

他には2月の「無人島で生活することを考える」といった問題。

方角を知るには? 時刻を知るには? といった理科で習う磁石や太陽光の知識を、実際の生活に結びつけて考えさせられました。

その他、算数のパズルなどもあり、国・算・理・社から幅広く教科横断的に出題されているのが特徴でした。

こうした問題が1年間で全11問、知識を使って思考し、それが身近なところに関係しているのだという機会を与えてくれました。

情報整理力:会話文からの情報整理が多い

情報整理力は「情報をわかりやすく整理し、まとめる力」と定義されています。

本講座では「複数の登場人物が計画を立てるためにしている会話」から、必要な情報をよみとり適切な計画を立てていくというケースが多く出題されていました。

例えば6月の「クラスのお楽しみ会」で行うゲームを考える問題。

3人の子どもたちがゲームにかかる時間・準備片付けを考慮にいれながら、限られた時間内で多くのゲームをするにはどうすればいいか? を話し合っており、そこからお楽しみ会の構成を考えるという問題でした。

会話から必要な情報を整理して適切な結果に導くという、大人のビジネススキルに通ずる力が鍛えられますね。

他にも、家族の予定を加味して旅行に行く日を決めたり、観光地への鉄道の行程を考えたり、動物園での見る順序を考えたりと、計画を考える問題が満載でした。

こうした日常生活に密接した問題が1年間で全14問出題され、家庭生活でもこうしたことを子どもたちに経験してもらえばいいのだなと私も気づきをもらうことができました。

試行錯誤力:パズル問題

試行錯誤力は「いろいろな方法を考え、繰り返し試す力」と定義されています。

この力を伸ばすための問題は4月に出された「算数パズル」と「言葉パズル」の2問だけでした。

少し物足りない気もしますが、試行錯誤という行為は「課題を解決するための筋道がすぐにはわからない」ときに、試しに値をあてはめたり、やってみたりして行うものです。

その経験を1年のうちの早い段階でさせるという目的があったのかもしれません。

我が子の場合、論理的思考力をつけるための問題としてあった12月号の「ケーキをトッピングを考慮しつつ公平にわける」問題で、あーでもないこーでもないと色々やっていましたので、他の問題を解く上で色々試してみることで磨かれるスキルでしょう。

判断力:聞き取りから行動を判断する

判断力は「何が正しくて何が違うのかをきめることができる力」と定義されています。

印象的だったのは、7月号のヒアリング問題。

運動会のアナウンスを流して、誰がいつどこの集合場所に集まるべきか? を聞き取り判断するという問題が出題されました。

この問題を子供が取り組んでいるのを聞いて、私は「これこそ鍛えておかねば」と思わされました。

というのも、昨今、災害が増えていますよね。

子どもたちは主に学校にいる時間が多いとはいえ、放課後など1日のうち周りに誰も大人がいない時間帯もあります。

そうした時に不測の事態が起こったとして、我が子は行動できるだろうか? と考えさせられました。

情報を聞いて「自らの判断でどう行動するか?」そうしたスキルを身につけておくのは命を守ることにもなるなと、私にとって気づきを与えてくれた問題でした。

その他ヒアリング問題がもう1問、パズル問題が2問で全4問出題されました。

もう少しボリュームがあったらよかったなと思います。

表現力:言葉で伝える練習

表現力は、「自分の考えや取り組みを相手にわかりやすくつたえる力」と定義されています。

1月号では「レポートのまとめ方」が出されました。

レポートの目的、わかったこと、かんがえたこと を選択肢から選ばせたり、自分の言葉で書かせたりする問題が出題されました。

文章読解・作成能力検定」にあるような問題ですね。

国語の読解の記述問題は読み取る力の表現ですが、こちらは情報を整理して「アウトプットする力」を育もうとされているのだなと感じています。

1年間を通じて「表現力」を伸ばす目的とされた問題は全5問と一見少ないですが、「思考・表現力」講座全ての問題を通じて「なぜそう考えたのか?」と理由を問う記述問題が多く出題されます。

添削問題にも自らの言葉で説明する記述問題はあり、要素を抑えた添削指導がなされるので「自分の考えや取り組みを相手にわかりやすくつたえる力」は、通年を通じて鍛えられます。

必要な知識は教科書レベル

本講座の問題を解くにあたって「頭を使う」ことは間違いないですが、必要な知識は教科書レベルで十分です。

難しい漢字を知らないといけない、算数の特別な解法を知らないといけない、といったことは一切ありません。

それまでに習った知識を問題と関連付けることさえできれば、手順が多いことはあっても、難しいことはありませんので、誰でもチャレンジできるやりがいのある講座といえるでしょう。

子供は思考する習慣がついてきた!

1年間受講してみての子供の変化としては、以下があったと感じています。

  • 会話文などの長文を嫌がらず読むようになった
  • あれこれ試行錯誤するようになった
  • 問題にかかれている必要な情報と不要な情報の整理ができてくるようになった
  • 「考える」ことを面倒臭がらないようになった

夏休み前までは長文の会話文を読むことを「面倒くさそう」にしており、「思考・表現力」のコースはやるのを後回しにしていた息子。

時間も、大問1問につき30分はかかっていたように思います。

それがこの3ヶ月くらいは、すんなり取り組めるようになってきました。

また、国語の読解問題や算数の文章題において、ところどころ不要な情報に惑わされていたことが多かったのですが、だんだん整理がつけられるようになってきました。

本講座に取り組んだことで「考える」神経回路がスムーズにうごくようになってきたと感じています。

親のサポートは採点や復習時に必要

子供だけでの丸付けは難しい

さて、こうした記述問題が多いと丸付けが悩みどころです。

Z会の講座には問題の「答えと考え方」が冊子として付属されています。

「丸付けの仕方」も記載されていますが、出題者が意図したポイントを抑えた回答になっているかを子供だけで判断するのは難しいでしょう。

やはり、親が判断して「この記述が不足している」という指摘は必要になってきます。

なお、添削問題では添削者が指摘してくれるので、返送された答案をみて添削者の赤字をチェックし復習することで子供も親もポイントの抑え方がわかってくるようになると思います。

Webから添削問題の振り返りが可能

提出した添削問題の振り返りはWeb上の「マイページ」からおこなうことができます。

他の平均点とお子さんの得点の比較や、5つの力の得点率がグラフで表現され、どこに弱さがありそうか知ることができます。

学習アドバイスも同時に表示されていますので、このアドバイスに従って親がサポートをしていくとより効果的に5つの力を育むことができますね!

受講形態と費用 コスパに優れる!?

さて、実際の受講形態や費用についてまとめてみましょう

Z会「思考・表現力」

対象小学3年生・小学4年生
学習量毎月:20分×3問+添削問題20分
1年通して16時間
費用1,589円/月 (年一括払い)
1,776円/月 (6ヶ月一括払い)
1,870円/月 (ひと月払い)
媒体紙のみ
受講形態単体受講可能
本科・タブレットコースとの併用可能

Z会「思考・表現力」は紙媒体のみでの提供です。

全体を通じて記述問題が多いですし、紙に自分で書く練習というのは必須ですので紙媒体での提供は当然なのかなと思います。

学校のカリキュラムに依存せず前月からの積み上げ形式でもないので、年度途中からでも受講可能!

1ヶ月払や6ヶ月一括払いにも対応しているので、思い立ったらすぐ始められます!

一方で、Z会「思考・表現力」で取り扱う問題の内容は正直「自分でも出題できるのではなかろうか?」というものもあります。

例えば「旅行の計画を子どもたちと一緒に立てる」というのは生活のなかでできますよね。

そうしたことを「普段からやっているよ!」という方は本講座の受講は必要ないでしょう。

私の場合、実際それをやるとなると何日もかかって結構エネルギーが必要だなと思ってしまい、やる前からゲンナリしてしまう人です。

その点、「思考・表現力」講座を受ければ、1問あたり400円弱、喫茶店のコーヒー1杯ほどの値段で「子供に考える機会」を与えられます。

子どもたちの未来へつながる「知恵・スキル」を鍛えられるのはお得! と思える方は受講をオススメします!

まとめ:Z会「思考・表現力」は【真に思考する力】を育むのにオススメ!

まとめましょう。

Z会「思考・表現力」をオススメするご家庭!
  • 筋道立てて考える力を向上したい!
  • 必要な情報を選別・活用する力を向上したい!
  • 公立中高一貫校受検を検討している!
  • 忙しい中で、思考習慣を見につけたい!

国語・算数・理科・社会の教科を横断的に、かつ、教科書レベルの知識を駆使して思考する機会を与えてくれるのが、Z会「思考・表現力」です。

様々な状況で【真に考える・考え抜く力】と、根拠を示すことで【表現する】ことの経験を積める内容となっています。

公立中高一貫校の受検を検討されている方はもちろん、お子さんに「課題発見力・課題解決力・表現力」といった高校・大学受験で求められることや、ビジネススキルにも通じる「思考力・判断力」を身につけてほしいと願う方にはうってつけの教材でしょう。

詳しいカリキュラムは、Z会の公式サイトに載っています。

資料請求のページからは、小3・小4の学年を選択することで無料で資料が取り寄せられますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

以上、Z会「思考・表現力」の受講レビューでした、お読み頂きありがとうございました!

この記事を書いた人
なべこ

塾嫌いの母により小中高と自宅学習を余儀なくされた
「自宅学習のベテラン」
現役で慶應義塾大学へ進学し、卒業後は外資系IT企業でエンジニアとして10年勤務。
教育の基盤は家庭にありと、自らの経験を元に”自宅で楽しく学ぶ!”を試行錯誤する日々。STEAM教材にハマり中。
2人の小学生の母。保育士。

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