通信教材ワンダーボックス のアプリに含まれる『ピクタネット』は、○(まる)、△(さんかく)、□(しかく)、-(せん)の4種類の図形を使って、指定されたお題を描くよう、形を組み合わせて自分なりに創作していくゲームです。
果たしてどのようなゲームなのでしょうか?
本記事では、実際にワンダーボックス を楽しんでいる経験をもとに『ピクタネット』について解説して参ります!
(※こちらの記事で解説する「効果や伸びる力」は、筆者の個人的な見解であり、効果を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください)
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ワンダーボックスの『ピクタネット』とは?
『ピクタネット』は、○(まる)、△(さんかく)、□(しかく)、-(せん)の4種類の図形を使って、指定されたお題を描くよう、形を組み合わせて自分なりに創作していくゲームです。
あらかじめ用意されたお手本を見ながら創作する「アカデミー」と、お題と使用する図形が指定された状態で、お題にあるものを形で表現する「スタジオ」、より自由度の高い「ミュージアム」の3つの遊びがあります。
それぞれの遊びについて紹介していきましょう。
「アカデミー」では、難易度別に○や△などの形で「帽子」や「木」といったお手本が表示されています。
作りたいお手本を選択し、そのお手本を見ながらそれと同じように図形を組み合わせて表現をしていきます。
指を使ったピンチ操作で図形を拡大縮小したり、頂点に触れた状態で位置を変えることで形を細くしたり太くしたりすることができます。
操作は、直感的でわかりやすいので、未就学のお子さんでも楽しみやすいと思います。
なお、出題されるお手本は、「木」や「家」など、図形で表現しやすい難易度が易しいものから、家紋のような「幾何学模様」を真似して作る難易度が高めのものが用意されています。
次に、「スタジオ」はお題と使用する図形だけが表示されている状態で、そのお題を自分なりに表現するゲームです。
1度に2題ずつ出され、月内で3回更新されますので、全てに挑戦すると6問のお題を自分なりに表現することになります。
例えば、2020年12月は「うれしいプレゼント」といったお題でした。
このお題に従って、指定された図形(ぼかし部分)を使って自分なりに表現します。
何を嬉しいと思うかは人それぞれなので、描く人によって表現が変化に富むのが面白いところです。
完成した作品は保存することで、「ピクタネット」のトップ画面上に表示されるようになります。
さらに自由度の高い遊びが、「ミュージアム」です。
こちらのページでは、お題はなく、使用する図形のみが指定されています。
自由度が高く、ブロックや積み木遊びなどの見立て遊びに近い遊び方になります。
ブロックや積み木と違うのは、画面上で形を拡大縮小できること。
自分なりに組み合わせて作品を作って遊び、完成した絵は美術館に飾るように画面に掲示されます。
また、同じように「ピクタネット」を楽しんでいる仲間達の作品を「ギャラリー」ページで見ることもできます。
特徴1:「発想」と「創造」が試される見立て遊びを手軽にできる
ピクタネットは、積み木遊びと同じように「形を使って何かを表現する」という遊びです。
「△が屋根に見えるかな?」という「思いつき」から、□を使って家を作る「創造」といった遊びを、子どもたちは小さい頃から行っていると思います。
こうした昔からの普遍的な創造遊びを、積み木などを広げることなく、デジタルアプリ上で気軽に行うことができるのが、本ゲームの特徴といえると思います。
また、積み木やブロックでは、形を大きくしたり小さくしたりといったことができません。
「大きさを自由に変化させる」というのはデジタルだからこその表現方法です。
これによって、より豊かな表現をすることが可能になっていると言えます。
特徴2:実物を抽象化するデザインセンスが磨かれる
ピクタネットでは、形を使って自分で自由な創造をするだけではなく、「お題」が出されてそれを形で表現するという遊びが含まれています。
例えば「ゆきだるま」というお題について考えてみましょう。
私の場合、図形を使って表そうと思った時、「本体に○を2つ、手用に-を2つ、目に○を2つ、口に-を1つほしいなあ」と考えたりします。
ですが、実際の問題では、○✕3、―✕2、△✕1、□✕1 で作りなさいという形で出され、「自分が思い描いていた材料となる形のパーツがない」という状況が発生します。
この制限された状況で、それっぽく見られる表現を考えなければなりません。
こうしたことから、限られたパーツで表現する「抽象化力」が求められます。
また、「アカデミー」の難易度が”高”の問題では、限られたブロックで指定された形を表現するのが結構難しく、ああでもないこうでもないと、色々と試す必要に迫られます。
実際大人の私でも、結構考えさせられる問題がありました。
このように、図形をつかって「試行錯誤」する経験が得られるのも、「ピクタネット」の特徴といえます。
残念なところ:線だけの二次元表現のため好みが分かれる!?
「ピクタネット」は、線だけで形を表現することになるので、色はつきません。
また、画面上での表現になるので、当然ながら三次元表現もできません。
積み木、レゴ、その他のブロックなどの、子供の目を引きやすい三次元でカラフルな表現方法に比べると、ダイナミックさに欠け、子供の興味が持続するかという点において難しいところがあるのではと思います。
我が家の場合、小3の兄は文字だけで表現されている看板や、トイレや非常口などに代表されるピクトグラムなどの「シンボル表現」が好きな子です。
一方、年中の妹は、沢山の色を使って絵を描き、折り紙を使う工作を好み、色彩表現が豊かな子です。
二人のプレイの様子を見るに、兄はよく取り組んでいますが、妹の方はプレイすることが少ないゲームとなっています。
どうしても地味な表現になるので、好みが分かれるゲームなのではないかと思います。
色表現が好きな子にとっては、飽きやすいゲームともいえるでしょう。
まとめ 『ピクタネット』で図形センスを磨こう
ピクタネットは、限られた形(○、□、△、-)を使った表現を追求するゲームでした。
お題に沿った表現を追求したり、自分の好きな表現を追求することができます。
また、同じようにアプリを楽しむ仲間たちの作品を見て刺激を受けることもできます!
画面上で縮小・拡大しながら、何らかの事物を「抽象化」して表現するというのは、デザインセンスを磨くことにもつながりますね。
こうしたことが手軽にできるワンダーボックスの「ピクタネット」、ご興味を持っていただけましたでしょうか?
以上、ワンダーボックスのアプリ、「ピクタネット」の解説でした!