ワンダーボックスの「ハテニャンのパズルノート」は、迷路やパズルを解いたり、自分で問題を作ったりして探究心を育む教材です。
我が家では、娘がワンダーボックス受講3年目に突入!
息子も小3~小4の2年間、ワンダーボックスを受講していました。
ハテニャンのパズルノートの構成、学年ごとの難易度の違い、特徴について詳しく解説します!
ハテニャンのパズルノートとは?
「ハテニャンのパズルノート」は、月ごとに1冊おくられてくる、様々なパズルが楽しめる教材です。
文芸書と同じA5サイズで、ボリュームは30~40ページ。
黒猫のハテニャンが案内人となって、パズルのルールやヒントを教えてくれます。
ワンダーボックスは4才~小学4年生までが対象なので、年齢によって内容の難易度に差がつけられています。

難易度は、年中・年長向け、小1・2年生向け、小3・4年生向けの2学年ごと、3種類。
形探しや、ルールが付加された迷路が多いです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、同じワンダーラボグループの花まる学習会が監修している「なぞぺー」シリーズの内容に近いです。
迷路や形探しにチャレンジするだけでも思考力は高まりますが、「なぞペー」と違うのは「問題を解いたら終わり」ではないところです。
「ハテニャンのパズルノート」構成 年中長と小3,4の比較
それでは、ノートの構成を見ていきましょう。

2021年11月号Vol.イノウの、年中・年長向けは「だんごわけ」。
○が並んだ図に串をさして、串団子を作っていくゲームです。
- やってみよう → 難易度の簡単な問題
- ひとやすみ → ちょっと違う問題(迷路)
- レベルアップもんだい → 難易度中の問題
- ハテニャンのおてつだい → 作問の練習
- シールをはろう → シールを使っての作問
- つくってみよう → 自分でつくる作問
- ボーナス問題 → 難問
途中、テーマとは異なる問題がはさまり、あきさせない工夫があります。
作問もシールを使ったり、途中までヒントが出たり、問題づくりがスムーズにできる工夫があります。
続きまして、3・4年生向けの問題をみてみましょう。

3・4年生は「かずかこい」でした。
あらかじめ書かれた数字と同じ数のマスを線で囲うゲームです。
ちょうど4年生の算数でならう「面積」の問題に近いです。
- やってみよう → 難易度の簡単な問題
- ハテニャンのピンチ → 誤りを修正
- 書いてみよう → 作問の練習(ヒントあり)
- つづきはどうなる? → 作問の練習
- 作ってみよう → 作問
- プラスルール1、2 → ルールの付加
- もっとつくってみよう → さらに作問
- ボーナス問題 → 難問
3・4年生向けは、同じ問題を深くほっていく構成になっています。
ルールを追加してさらに問題を発展させ、作問のヒントも少なめ。
集中力が持続できる年齢ならではの構成です。

このように、学年別で掲載される内容は異なります。
ですが、初めは誰でも解ける問題から始まり、ステップアップして難易度が高くなり、最終的に「問題を作ることに挑戦」する構成となっているのは学年共通です。

異なることとしては、低年齢はあきない工夫があるところ、高学年はルールを付加した発展性があるところです。
そして共通した1番の特徴として「作問」があるところ!
作った問題は、アプリ内に送ることができますよ!
特徴1:パズルの作問!

「ハテニャンのパズルノート」の「作問」についてみていきましょう!
問題を「作る」ということは、「解く」ことよりも、よりその問題の本質を理解せねばならず、問題への探究心が求められます。
また解く人を想像しながら(共感)、オリジナルの発想(直観)を考えようとしますよね。
こうした作問には、STEAM教育で伸ばす能力にあたる「共感力」「挑戦心」「直観」が育まれる要素があります。
でも……
「自由に作ろう」は、かえって難しいのでは?
という気もします。
そんなこどもたちにも挑戦しやすい工夫がしてあります。

年中・年長や小1・2向けの「ハテニャンのパズルノート」にはシールが用意され、まずは手軽に問題を作れるような仕くみがあります。
3・4年生向けにもヒントがありますよ!
作問のプロセスに慣れながら、自由に作れるように導いてくれます!
我が家のこどもたちも、始めて数ヶ月は問題を作ることに慣れていませんでした。
でも今は、自由な発想で取り組めるようになっています。
小学生の考えた問題と作問を楽しめる本があります!
特徴2:作った問題をアプリで送信!
せっかく作った問題、誰かに問いてもらいたいですよね?
ワンダーボックスにはその仕組みも用意されています。

自分で作った問題を写真に撮り、アプリ内の「ハテニャン」に送れます。
送ったすべての問題がシェアされるわけではないのですが、【おもしろい!】問題はアプリ内で公開される、実際に他のワンダーボックス受講生の問題を解くことができます。

また、残念ながらシェアされなくても、ハテニャンからのお返事が届きます!
うちの子供達はこのお返事を楽しみにしていて、「届いてるっ!」とすごく楽しそうにしており、「また、問題作ろう!」と次のチャレンジへのモチベーションになっています。
「嬉しい反応があるとさらに継続してみたくなる」
子供に限らず、人間にとって基本的な心理ですね!
親としては、ただやるだけで、やる気を引き出してくれるというのは非常にありがたいです。
残念なところ:パズル好きにはボリュームが物足りない?
残念なところはあまりないのですが、強いてあげるならば、パズルが好きな子供にとってはボリュームが物足りない部分があるかもしれません。
紙なので1度やったら、やりなおしができないということも。
ただし、ワンダーボックスのアプリ「シンクシンク+」・「バベロン」・「アトラニアス」で、パズルはしっかり楽しめますよ!
また、アプリにシェアできる作問用ページが2から3ページと少ないので、一度そのページを使って作ってしまうと、再度同じ作問をやりにくいです。
作問にハマるお子さんには、ノートの内容を印刷してからチャレンジしたり、他の紙に書き写したりサポートしてあげてくださいね!
まとめ:「ハテニャンのパズルノート」は直観・探究心・共感力が鍛えられる
ここまで解説してきたように「ハテニャンのパズルノート」では以下が鍛えられると考えられます。
いかがでしたでしょうか?
この教材は「作問」がキーになっています。
何かを作るということはSTEAMのEngineeringにも繋がりますし、さすがよく考えられた教材と感じています!
以上「ハテニャンのパズルノート」の解説でした。
パズルをもっと楽しみたい!という方にオススメの書籍はこちら!