- いま、思考力が必要とされているのはなぜ?
- 勉強以外で思考力って育める?
- 親が日ごろできることはないのかしら?
本記事ではそんなお悩みを解決します!
本記事では、こどもの頃からずっと「自分で考える」に向き合ってきた私が、こども時代の経験をもとに誰でもやりやすい思考習慣について解説しました!
今日からすぐに始められる思考習慣について解説するので、じっくり読み込んでくださいね!
思考力とは
思考力は「考える力」のことだけど……
思考力は文字通り「考える力」のことですが、こどもたちに期待される「思考力」は文科省が定義しています。
問題発見・解決に必要な情報を収集・蓄積するとともに、既存の知識に加え、必要となる新たな知識・技能を獲得し、知識・技能を適切に組み合わせて、それらを活用しながら問題を解決していくために必要となる思考。
2.新しい学習指導要領等が目指す姿:文部科学省
少しわかりにくいので細分化してみましょう。
- 問題発見能力
- 情報整理力
- もっている知識と関連づける能力
- 知識・スキルを活用する能力
- 問題解決能力
になります。
特徴としては「問題発見能力」が加わったこと!
なにが問題かをつきとめる力を備えたいということですね。
思考力を育みたい理由
今思考力を育みたい理由は3つあります。
- 何がおこるかわからない時代だから
- AIの台頭
- 入試傾向に現れたから
それぞれについて紐解いていきます。
何が起こるかわからない時代
異常気象・戦争・感染症のパンデミック、いずれも2020年代に入ってからたった3年で起きたことです。
未来の予測が難しくなってきた時代。
- 直面している課題はなんなのか?
- 何が自分にとってよいことなのか?
自分で考える能力が求めらるようになりました
AIの台頭
AIの進化が著しく、かんたんな作業だけでなく高度なことができるようになりました!
Googleが開発したAI「Minerva」は数学の問題が解けるAIと言われています。
こうなると、
- 指示通りに動くこと
- ミスなく行う
は、人がやるよりも機械がやるほうが断然低コストです!
そのため人は「思考」「創意工夫」などの思考力が求められるようになります!
入試傾向に現れたから
そんな時代の流れから、思考力を測る問題が入試傾向にも現れてきています。
大学進学をめざすのであれば、目下の課題として無視できないのも事実です。
日常で親ができる思考力の育み方
そんな「思考力」を育むとりくみを、日常でカンタンにやれるといいですよね。
自分のこどもの頃の経験から、日常でできる思考力を育むヒントを提案します!
- 親子時間を思考タイムにする
- いつでもどこでもできる思考遊び3選
- かぞくで色々議論
親子の時間を思考タイムにする
親子の時間(団らんタイム)を思考タイムにします。
これは「思考」を勉強や学習ではなく日常習慣とするため。
例えば親子の時間として考えられるのは
- おやつの時間
- 食事の時間
- おフロの時間
- 移動の時間
- 寝る前の時間
があります。
わがやは、「私がいるときのおやつの時間」「週末家族4人で食べる食事の時間」「週末父子で入るおふろの時間」が思考タイムになっています。
カンタンにできる思考遊びをストック
道具がなくてもカンタンにできる思考遊びをストックしておくと、いつでも取り出しやすいです。
例えばこんな思考遊びがあります。
- 連想ゲーム
- 似ているところさがし
- フェルミ推定
みんな知ってる「連想ゲーム」
みんな知ってる連想ゲームは「モノの特徴をとらえる」思考ゲームです。
例えば
ポストといったら赤
赤といったらトマト
トマトといったらサラダ …
と連想すると、ポスト→赤 と抽象的になる一方で、赤→トマト と具体的になり、抽象と具体をいったりきたり、意外と頭を使ってるんです。
文科省のいう「もっている知識と関連付ける」ことにもつながっていますね。
小さいお子さんでも遊べて、クルマでも移動時間など何もないところでできるのもポイントです!
フェルミ推定
フェルミ推定は「モノの数を推定する」ゲームです。
Google社の入社試験に採用されたことがあり、一時期とても流行りました。
自分の「知識を活用する」「情報を使う」という点で思考練習になります。
この家にペンは何本あるか?
学校に上履きは何足あるか?
といった日常の中で遊べる思考遊びです。
お子さん向けのフェルミ推定の本も出版されており、わがやの息子はゲラゲラ笑って学校の朝読書にもっていくほどでした!
読みやすくおすすめです!
似ているところ探し
目の前にある2つのものを比べて、似ているところを探す遊びです。
連想ゲームと同じ特徴をとらえるのですが、「共通の特徴」を探すことで難易度アップ!
「抽象化思考」「問題発見」の練習になります。
この遊びは、ワンダーボックスの「そっくりさがし」から頂きました。
例えば、こちらの写真
「みずのり」と「コーヒーカップ」似ているところはどこでしょう?
正解はないので、自由に発想できるのが面白いところ!
頭が柔軟なりますよ!
家族で議論タイム!
身近なテーマをきめて家族で話し合いをするのも思考の鍛錬になります。
これは「知識と関連づけて意見をのべる」「問題解決にむかう」ことになるからです。
2022年7月現在でわがやで議論したテーマは、
- 夏やすみの旅行計画
- 選挙をするといいことは?
- 尊敬される人ってどんな人?
でした。
週末の昼食や夕食時、4人揃って食卓を囲める時に話し合うことが多いです。
お互いの意見を聞いたり発言したりする練習にもなるので、おすすめです!
注意点4つ
ご家庭で思考力を育むときの注意点は以下4つです。
- 強要しない!
- すべてマル!
- こどもにの興味によりそう
- スモールステップ
強要しない
こどもがのらない時には強要しないようにしましょう。
「考えて!」と強制されると、考えることが嫌いになってしまうからです。
最初のころは週1くらいで、ふと思い出した時にやってみるくらいでいいと思います。
お子さんが「考える」を、自然と受けいれられることが大事です。
すべてマル!
私は、こどもたちが考えてたどりついた答えを「すべてマル」として受け容れるよう心がけています!
大事にしたいのは導き出した答えではなく「考えること」そのものだからです。
例えば、仕事の会議で自分が出した意見が否定されると、もう何も考えない方がいいのでは? と思うことありますよね。
そうなると、考える行為そのものをやめてしまいがちです。
「考える」数をこなすためにも「否定」は避けましょう。
こどもの興味によりそう
考えるテーマは、お子さんの興味から選ぶのがおすすめです。
好きなことで話ができると習慣として続けやすいからです。
息子は鉄道好きなので、「月曜日9時! 山手線内には何編成はしってるだろう?」なんて問題を出すとノリノリで考え始めますよ。
おこさんがいつも考えることで話題をふると楽しく、面倒くさがらず考えるようになります。
スモールステップで!
【ヒントを与えたら考えられそう】というレベルの小さいステップを踏むことも大切。
これは心理学者ヴィゴツキーの「最近接発達領域」の理論によるもの。
「自力は難しいが支援があればできるかもしれない」ことを達成することが、こどもの成長に効果的だからです!
いきなり難しいことをすると「考えるのが嫌だ」となるので、おこさんの理解度によって調整しましょう。
まとめ
「考える」が大事になるこれからの社会。
勉強時間以外に「考える」をすることで、自然と「自分で考える」が身につき、これを逃さない手はありません!
まとめましょう
日常で思考遊びをすると、それが習慣になり「考える」ことが自然にできるようになりますよ。
とはいっても、共稼ぎのご家庭ですと親子の時間がとれないこともありますよね!
そんなときはツールを頼りましょう。
わがやも使用している「ワンダーボックス 」は遊びの中で思考する習慣に導いてくれるものが満載です!
便利なツールも利用して、おこさんが「自分で考えてみる」体験を用意してあげて、思考力を育んでいきましょう!
以上、親が日常でできるこどもの思考力の育み方でした!