東京のビルの壁は貴重な石が使われてるって聞いたんだけど、天然石好きな子と探してみたいな!
そんな体験してきました!
今回わたしたち親子が訪れたのは「有楽町&丸の内エリア」。
このエリアのビルで見られる石材ツアーに参加し、貴重な岩石たちを見てきましたよ!
本記事では
- 実際に見てきた岩石たち!
- あると便利なアイテム
- より楽しむ・深めるための参考書籍
をご紹介!
天然石好きの娘は、まちなかに「まさかの宝石まであったとは!」と大興奮!
街の中で輝きを感じちゃう!?、街歩きがちょっぴり楽しくなるそんな体験談をお話します!
親子で参加したのはこんなツアー
私達が親子で参加したのは、秩父を拠点とする【タテノイト】主催の「ちっぽけツアー」です!
講師は地球惑星科学の博士である舘野先生ご夫妻。
ツアー前にオンラインで事前講義を受講し、当日に解説をききながら見て回りました!
自分でぶらぶら歩くのも自由でよいですが、疑問が解消されないことも。
そこを専門家が解説してくださるのは、とってもよかったです!
3時間の歩きっぱなしで体力が必要なツアーでしたが、丸の内周辺のステキな街並みをあるいてリフレッシュにもなりましたよ!
ちなみに本ツアーでは「化石さがし」も体験! そちらの様子は以下の記事で紹介してます!
宝石みっけ! 有楽町&丸の内エリアのビルはココ!
ツアーで石をじっくり観察したビルのうち、厳選して5つを紹介します!
- 有楽町ルミネ/JPタワー 外壁 【ざくろ石】
- 交通会館 中央階段タイル画 【いろいろ】
- ビックカメラ有楽町展 【蛇紋岩】
- 新国際ビル/東京国際フォーラム 外壁 【花崗岩】
- 丸ビル【斜長岩】
なんといっても【ざくろ石】(ガーネット)はテンションあがりました!
赤い宝石がここかしこに!
まずは有楽町ルミネ、映画館があるゲート型のショッピングビル。
赤いつぶつぶがいちごアイスのような外壁(石材名:チダホワイト)。
このツブツブが、1月の誕生石としても有名な【ざくろ石(ガーネット)】!
まさかビルに宝石が埋まっていたとは!
掘りたくなっちゃいますがダメですよ!
また、東京駅丸の内南口前にあるKITTEの外壁(石材名:ジャロサンタセシリア)にもあります。
ほかにも「丸の内永楽ビル(石材名:ジャロサンタセシリア)」や「パレスホテル(石材名:ラベンダーブルー)」でも、ざくろ石が見つかります。
大きい粒がどれか探してみるのも楽しそうです!
タイル画にみられる鮮やかな彩り!
有楽町の南口前にある交通会館。
中央階段の壁面は、さまざまな石でつくられた壁画があります!
よくみると、1つ1つの石それぞれに表情があるような……。
でこぼこしていたり、キラッとひかる部分があったり……
お気に入りの石をみつけるのも楽しそうです!
深緑色の美しい石
ビックカメラ有楽町がある読売会館にも、美しい深緑色の石材がつかわれています。
光が映り込んでますが、こちらは「蛇紋岩」。
この石は、地球の内側、上部マントルのかんらん岩と水をふくんで変性したもの。
それがどんなわけか地表にでてきて、石材として目の前にある。
本来目にできないものが、目の前にあるというところにロマンを感じますね!
なお、蛇紋岩は国会議事堂正面玄関の床面にもつかわれているそうです。
実は地球にしかない岩
墓石でおなじみのみかげ石によくつかわれている【花崗岩】は、ビルでもメジャーな存在。
こちらは新国際ビルのもの。
全体的に赤っぽい。
こちらは東京国際フォーラム。
白っぽく、同じ石でもこれだけ色が違うのは驚き!
また、花崗岩は太陽系では地球にしか見つかっていない石なんだそう!
地球ではよくみる石でも、宇宙からみると珍しいなんて、おもしろいですよね!
月にはたくさんあるが地球には少ない石
さいごに見たのは、少し緑がかったこちらの石材。
素人には花崗岩との違いが難しい…。
こちらは【斜長岩】(石材名:レイクプラシッドブルー)。
マグマが地下深くでゆっくりと冷えてできる岩石で、地球ではとても珍しいそうです!
ところが、月の白い部分(高い部分)は斜長岩だそうで、月には沢山あるんですね。
「地球」と「月」の関係をしる鍵となる石、まさかビルの石から宇宙とのつながりを感じられるとは思いませんでした!
このように、都会のビルは岩石博物館なんだなと気づかされたツアーでした!
あったら便利なものは?
ツアーに参加してみて、石材鑑賞にあると便利だと感じたのはこちら!
- ハンディタイプの顕微鏡
ハンディタイプの顕微鏡があると、石の様子を拡大してみれるのでオススメ!
壁にぴったりくっつけられないときに便利なのはこちら!
すこしお値段がはりますがスマートフォンをモニタにできるので、親子や兄弟で共有して観察できるのが便利です!
街中での石材鑑賞をより楽しむための本紹介
最後に「石材鑑賞」をより楽しむ・深めるための本を紹介します!
地質のプロが教える 街の中で見つかる「すごい石」
ビルや城の石垣につかわれている貴重な石材が紹介されています!
- 日本産・海外産の石材の紹介
- 化石をみつけやすい石材
- 石材の模様のできかた
など、専門家視点で「石材の楽しみ方」を丁寧に解説されていてオススメ!
おすすめ石めぐりエリアとして、東京・名古屋・大阪・京都がマップつきで紹介されてるので、すぐにお出かけできます!
こどもが探せる身近な場所のきれいな石材図鑑
こども向けに
- 石のできかた
- 石材の産地と加工の方法
- 石材を見られる・触れられる場所」
について易しく解説されています。
とくに、関ケ原石材株式会社での石材加工の様子がくわしく解説され、私も見に行ってみたくなりました。
また、見学できる採石場や資料館についての情報もあり、実際に見に行くときの参考になります!
まとめ: 都会で地球の歴史を感じる体験だった!
石にも様々な種類があって、なかには地球の奥深くで偶然の出会いによって生み出されたものがあります。
そんな石が都会のビルの壁につかわれ、見て触れて【地中の奇跡】を感じる体験でした!
知らなくて見逃していたことが、知ることで景色がかわり楽しみに変わる!
大自然に行かなくても、ちょっとしたお買い物の間に「地球深部でおこった奇跡」を感じてみてくださいね!
以上2回に渡る石材ツアーレポでした。
最後にインフォメーションのおさらいです!
▼同じツアーで体験した化石探しはこちら!
▼参加したツアーの企画のタテノイトのちっぽけツアーの詳細はこちら!
▼タテノイトが運営するナゼラボの学びイベントはこちら!