「ただいまー」
「おかえりー」
ランドセルを置いたと思ったら「YouTube見てくるー」
15分経過…
30分経過…
(いつになったら宿題始めるのかしら?) 募るイライラ。
そして口に出してしまう「宿題は? いつやるの?」の一言。
こんな日々が続くと
「宿題を自分から始める日なんて永遠に来ないかもしれない(涙)」
なんて思ったり……。
この時感じるイライラはお子さんの「自立」に対する不安からだと思います。
さて、私はそんな不安からオサラバすることに成功しました!
ポイントは4つ!
以上を実践しているうちに、うちの子は自分から宿題に取り組むようになりました。
さっそく、我が家の取り組みについてご紹介してまいります!
「学校から帰ってきてすぐ宿題」は幻想
「学校から帰ってきたらすぐ宿題をやる」
これ、理想だと思うんです。
もちろん難なく実践されているお子さんもいて、そんな話を耳にすると「うちの子は……」と思ってしまいますよね。
では、自分は?
仕事から帰ってきたら「ふう」と一息ついて冷蔵庫を開けて缶ビール プシュッ。
あるいは、コーヒーでも飲もうかなーとテレビをつけたり……
私は、一息ついてます。
持ち帰った仕事があったとしてもすぐ取りかかれるのは、「やばいっ」とよほど切羽詰まった時。
もしくは「〇〇ドラマ始まる前に終わらせちゃおう」という明確な目標がある時だけです。
子供も、学校で何時間も授業を受けて、緊張した一日を過ごしてきてるはず。
うちに帰ればホッとしたいと思うのです。
「自分ができないことを子供に求めるのはどうなんだろう?」
と思い、この理想を求めるのは止めました。
やる気が出ない要素、体調面と精神面から取り除く
やる気の大敵3つ これには勝てない
なにかに取り組むときに必要な「やる気」。
このやる気のスイッチはどこにあるのでしょう?
こちらの本にお子さんでもわかりやすくかいてありました。
本書の著者である脳研究者の池谷裕二氏によると、このスイッチは脳の中の【淡蒼球(たんそうきゅう)】と呼ばれる部分にあります。
ここが活発に働くと「やる気がみなぎる!」というのが人間の仕組みだそうです。
でも、このスイッチ、自分の意思で押すことができない。
なので、「自ら行動してやる気を迎えに行く」必要があるのだそうです。
勉強するにしても、運動をするにしても、まずは「身体を動かす!」これがポイントです。
身体を動かす、これには大敵がいます。
- 具合が悪い
- 眠い・疲れた
- お腹がすいた
この3つには、どんなにご褒美をちらつかされても「ちょっと待って」ってなりませんか?
体の不調は、身体を動かすこと、つまり「やる気を迎える」ことの大敵です。
それでも、休んだらダラダラが続いてしまってという不安もあるかと思います。
ポイントは「時間を区切って休息する」です。
お子さんが「疲れたー」と本当に疲れている様子でしたら、
「10分寝たら? 時間になったら起こすよ」
といって、リビングなどの明るいところで軽く寝てもらいましょう。
お腹がすいていたら、おやつを食べて「食べ終わったらあとの予定を考えようか?」と言っておきます。
「宿題をする」ことが幸せにつながるとイメージさせる
なにかに取り組むとき、「コスパが悪い」「やる意味ある?」と思うと、たちまちやりたくなくなるのが人の常です。
お子さんも「宿題をする」ことに価値を感じていないかもしれません。
そんな時「宿題ってなんでするんだと思う?」って聞いてみましょう。
あ、でも、これ宿題している時に聞かないほうがいいですよ。
「面倒くさいな」って思われます。
もっと勉強とは関係ない時間、おやつを食べている時や、お風呂に入っている時がいいと思います。
わからないって答えるかもしれませんが、考えてもらいましょう。
私自身は、宿題は「素振り」のようなもの。
自分が理解できているか確認する、記憶を定着させるためのものだと捉えています。
さてお子さんが出してきた答え、納得いく答えでしたでしょうか?
納得いかなかったとしても「自分ではそう考えたんだね」と受け入れます。
議論が目的じゃないので、あんまり真面目に付き合わないのがコツです。
その上で、
「お母さんは、自分をレベルアップさせるためにやるものだと思うよ。できないことができるようになったらハッピーだと思わない?」
とポジティブな印象をつけてあげると、だんだんと宿題をやる意義が染み付いてくると思います。
宿題を難しいと感じているのであれば……
そもそも宿題が難しくて時間がかかり「やってらんないよー」って思っているかもしれません。
そういう場合は、ますます「遊びの前に宿題」というのは難しいです。
遊ぶ時間がなくなってしまいますから。
できれば、保護者の方も質問されたら答えられる時間帯に、
「わからないことがあれば一緒に考えよう」
と伝えてあげます。
こうした安心感も「宿題に対するポジティブイメージ」になります。
その際の注意は、
「これは昨日もやったよね」
「なんでまだできないの?」
と咎めるのはガマンです。
咎められたり、叱られたりしたら、「親と一緒に宿題をやってもいいことはない」と感じてしまいます。
仕事でも、「昨日教えたよね?」「まだできないの?」と小言を言われると萎えるのと一緒です。
とにかく、自分からできるようになるまで「小言はガマン」です。耐えましょう。
「自分で具体的に決める」が習慣化につながる
「宿題をいつやるか?」は子ども自身に決めてもらいましょう。
例えば「漢字練習」などは、2ページも出たりすると結構時間がかかりますよね。
学校や学童から帰ってきてほっと一息ついたら、「今日の予定はどうしよっか?」などと聞いてみましょう。
- 「YouTubeを30分みてから」
- 「外で遊んだあと、5時半からやる」
と、できれば数字をいれた具体的なスケジュールを、子供に決めてもらいます。
開始時間、親はちょっと遅れても咎めたりしないようにします。
「待つ」これ大事です。
子ども自身は「宿題はやらなければならない」ということがわかっていると、自分で言ったことはやろうとするものなんだなと感じます。
そして、宿題を始めたら「自分で決めたスケジュールでやり始められたね」と褒めます。
これが、子供への報酬になり、習慣化の第一歩です。
もしやらずに忘れていたら?
もう私はそのままにしておきます。
別に死ぬわけじゃありません、失敗も経験の一つです。
本人が翌朝気づいてやっていたら
「昨日やっておけば今朝ゆっくりできたのに、もったいないことしたね」
と伝えます。
「やっておかないと損になる」という印象づけをして、逆に、やることに対するポジティブなイメージをつけます。
宿題しやすい環境づくりを
その他、親ができるサポートとしては、環境づくりがあります。
我が家はリビング学習なので、
- テレビをつけない、騒がしくしない。
- 机の上に学習用具と関係ないものは置かない、片付けさせる
- 下の子を近寄らせないようにする
- 学習道具はなるべく机の近くに置く
を実践しています。
集中しにくい場合のお助けアイテムを使ってみるのもいいと思います。
私自身は「質問があれば言ってね」と声をかけて私自身は少し離れたところで家事をしていることが多いです。
終わったら「宿題終わったから時間がたっぷりあるね」とポジティブなイメージをつけます。
こうして、「宿題をやるといいことがある」というポジティブなイメージを声掛けによって気づかせてあげるようにすると、自ら取り組んでいくようになります。
まとめ:4つのポイントを抑えてまずは1週間実践!
「宿題」に関してはこの4つのポイントを抑えています。
最も大事なのは
「宿題をやることに対するポジティブなイメージ」
を印象づけることです。
「早くやれば遊ぶ時間が増える!」
「終わったらすっきりする!」
「お父さん・お母さんがニコニコしている」
など、幸せになれる要素を印象づけましょう。
これらを実践する上で難しいことがあるとすれば、
お子さんがすぐにできなくても「待つ」
ということでしょう。
口を出したくてもガマン!
小言を言われれば、宿題に対するネガティブなイメージがついてしまいます。
まずは1週間、お子さんを信じて試してみてください。
少し自分から行う兆しが見えてきたらシメたものです。
お子さん自身も「宿題や勉強はやったほうがよく、やりたい」と思っているはずです。
ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。