成績アップはどこで成されるのか?
私は「自宅学習」だと思っています。
自宅学習のみで慶應義塾大学に現役で入学した私。
塾に行こうが行くまいが、結局「自習できるものが強い」ということだと実感しています。
かくいう私も小学生の間は、自宅学習もしつつ、友達とも目一杯遊んでいました!
小学生のうちには伸び伸び育ってほしい!という保護者の方も大勢いらっしゃるでしょう。
一方で、中学生になると定期テストが始まったり、内申点をつけられたり、成績が気になってきますよね。
ですので、中学受験に関係なく、小学生のうちに最低限の「自宅学習」を習慣づけておくと絶対にラクです!
私が小学生の頃これくらいはやっていたなという経験をもとに「小学生がやっておきたい自宅学習」についてオススメするメニューは下記です!
以下では、それぞれの項目について、お子さんへの声掛け方法やオススメする教材とともに詳しく解説していきます! 早速参りましょう。
自宅学習 何をする?
宿題から自宅学習の習慣づけを!
まずは宿題、当たり前過ぎる?
そうかもしれませんが、コレができないことには始まりません。
「宿題を言われる前にやる」というのが自宅学習の習慣づけの第一歩です!
宿題の基本メニューといえば、音読・漢字・計算ドリル あたりでしょう。
高学年になるとあえて宿題として出されなくなってきますが、毎日やりたい自宅学習メニューなのでしっかり習慣づけたいです。
「帰ってきてすぐやる」が望ましい状態ですが、いつまでも始まらないことも……
私がオススメする宿題開始のきっかけづくりは「おやつとのセット」です。
私が子供の頃、学校から帰ってくると「宿題が終わったら冷蔵庫のプリンを食べていいよ」の書き置きがありまして。
親が帰ってくると食べたプリンをみて「宿題を終わらせたのね」と確認してくるわけです。
そうすると、終わらせないわけにはいかなかったのですね。
こうして「おやつセット」で私は宿題をやるようになり、我が家の子供達にもこの方法が受け継がれています。
他に宿題を習慣づける声掛けとして以下が考えられます。
- 宿題をしたら〇〇しようね 例:おやつ、ゲーム……
- 先に褒める 例:ランドセルを触ったスキに「早速宿題をする準備をするなんてしっかりしてるわね」
- 宿題をやったら褒める 例:「宿題を忘れずにできたね」
終わった後に「褒める」「確認する」というのは、子供が宿題って大事なんだなと思うために必要な儀式です。
特に低学年のうちは、確認したら即時に褒めるが大切です!
もし、友達と遊ぶ約束をしたという場合は、「宿題は○時○分からやる」と絶対時で子供主体で決めてもらうのがいいと思います。
宿題は子供自身がやることであり、子供主体で決めることが習慣づけには大切なことです。
それでもやってくれなくて、「宿題やりなさい!」「まだできてないの?」と小言を言いたくなる時もあると思います。
そんな時、私は角がたちにくい指摘方法で伝えるよう努力しています。
それは、「事象を伝える」、または「自分を主語にして伝える(Iメッセージ)」方法です。
- 事象を伝える ex.「漢字がまだ1文字も書かれてないね」「計算問題が進んでないね」
- Iメッセージ ex.「私、まだ音読聞いてないよ」
ポイントは「子供を主語にした文章で伝えない」ことです。
面白いもので、このような指摘だと子ども自身が責められたように感ずることなく、素直に受け入れてくれるんですよね。
ぜひやってみてくださいね。
読み書きそろばん + 読解・算数
さて、宿題をする習慣がついたら、+αを考えます。
まず、音読・漢字・計算ドリルはメニューに毎日取り入れたいです。
宿題に出ていなければ、追加でいれましょう。
漢字や計算ドリルは種類が沢山あります。
ベーシックなくもんや学研でいいと思います。
もし、あまりにも興味がわかないようでしたら「うんこドリル」やお子さんのスキなジャンルの「図鑑ドリル」を取り入れてみてください。
国語 読解力
さて+αの勉強としてとりいれたい1つ目は「読解力」です。
小学生の今の学びでは「情報活用能力」が重視されています。
これは多様な文章から必要な情報を読み取る力が必要ということです。
また、算数では「文章題の意味がわからないこと」が苦手の原因になりえます。
理科や社会でも、文章を読んで情報をとる能力は重要です。
こうなると「読解力」は全ての教科のベースになるものです。
私がオススメするのは、朝5分の読解力ドリルです。
読書よりも手軽にできる上、多様な文章にも触れることができます。
我が家では以下のドリルを使っており、登校前に毎日1枚しています。
「年越しそばを食べるのはなぜ?」というような、豆知識的な文章も多く、大人も子供も「へぇー」と学びになる文章もあって気に入っています!
算数のオススメ問題集
算数は、積み上げ学習です。
以前ならったことが習得できていないと、以降の単元が習得できなくなってしまいます。
ですので、学校で習った単元の復習をして一つ一つの単元を確実に理解につなげたいです。
もし既につまづいているようであれば、思い切って同じ単元の前の学年から学ぶことをオススメします。
ただ、私は教科書の問題は易しいと常々感じています。
私は大学で数学を専攻しており家庭教師として中高生に数学を教えていた経験からも、算数の先にある数学のことを考えると、もう少し、試行錯誤したり、思考したりする難度のものをやっておきたいです。
というわけで、オススメする市販の教材は、受験研究社「自由自在」です。
教科書レベルから応用レベルまで、広い難易度で問題が掲載されています。
私自身も、高校の数学教師をしていた母がこれを選び勉強していました。
現在も名のある家庭教師の方や、塾の先生もオススメされており、プロ目線で選ばれる参考書です。
理科や社会は?
小学生の理科や社会は、生活に密着している単元が多く、問題を解いて思考するというよりは知識習得がまだまだ多い部分だと思います。
一生懸命暗記するというよりは、日常生活に取り入れて覚えていくのがよいと思いますので、ニュースを見たり、雑誌や新聞を読むことをオススメします。
昔は学研の「かがく」や「がくしゅう」という雑誌があり、それでだいたいの知識を得られていたように思うのですが残念ながら今はないのですよね。
現在の理科の学習としてオススメする雑誌は「子供の科学」です。
ジャンルが豊富で、電子工作まで載っている、科学好きの大人も唸る雑誌です。
ただし低学年のお子さんには難しいかもしれません。
もうひとつ、オススメは「なるほど!理科図録」です。
小学生で習う理科の範囲(生物・地学・物理・化学)をギュッと押し込めた図鑑のようなものです。
オールカラーで写真が多い! 実験の様子も載っており眺めるだけでも楽しい本です。
社会は、基本の「地図帳」でもいいですが、もう少しライトな感じで写真も豊富なこちらが読みやすくてオススメです。
他にも、世界バージョンの「るるぶ 地図でよくわかる 世界の国大百科 (こども絵本)」や、歴史とリンクさせた「るるぶ 地図でよくわかる! 47都道府県の歴史大百科」も同様に読みやすいですよ。
ニュースや新聞はあまり見ないというご家庭であれば、月1回刊行の「ジュニアエラ」がよくまとまっていて、アイドルの方々も登場したりして読みやすいです。
我が家では、リビングの本棚に置いておいて、いつでも好きな時に置いてあるようにしています。
自分で進めるのが難しい時は通信教材の利用が便利!
市販の問題集を使用する場合、自分で計画を立てたり、ノートを作ったり、ある程度管理する必要があります。
でも、
自分で管理して進めるのが難しい!
親がサポートするのが難しい!
という場合、通信教育の手を借りるのが親子ともにストレスなく続けやすいと思います!
こちらでは2つの通信教材をオススメしています。
学校の進度にあわせて自宅学習のペースを掴みたい人にオススメするのは?
学校の学習に合わせて自宅学習のペースを掴んでいきたいというお子さんには、「Z会の通信教育」のハイレベルコースがオススメです。
国語は教科書とはことなる文章の読解問題が中心です。
物語に限らず、論説・随筆など幅広いジャンルから出題されます。
算数は、教科書レベルの問題から応用問題までステップアップして出題され、ハイレベルコースはスタンダードコースに+1問 一歩ふみこんだ思考力問題が出題されます。
理科や社会も教科書に沿って問題が出題されますので、復習にぴったりですよ。
学びにつまずきがある、学校の勉強が簡単すぎる人にオススメは?
一方、「学校の学びにつまずきがある」「学校の勉強が簡単すぎる」というお子さんには、先取りもさかのぼりも自由にできる「自宅での学習をサポートする無学年式オンライン教材【すらら】」がオススメです。
「すらら」は、学校の授業進度にとらわれることなく、得意な教科をどんどん先取りができ、苦手な教科は前の学年の単元まで遡る教材です。
タブレットを自分で準備する必要はありますが、問題を解いた結果をAI判定して苦手分野を自動で特定してくれるので、自分で丸つけをして苦手分野を自分で探るという必要がありません。
また、無学年式ですとどこから始めたらいいかわからないという自由度の高さが難点。
ですが、そこは「すららコーチ」がサポートしてくれます。
「すららコーチ」は現役塾講師。
お子さんのペースに合わせた学習設計をしてくれたり、保護者の方のお子さんとの関わりの悩みにのってくれたりします。
市販教材での自宅学習よりは、保護者の方のサポートが軽減されること間違いなしです。
忙しい保護者の方や、教科によって学習の習熟度にバラツキがあるお子さんには、「すらら」は最適です!
まとめ:自宅学習 これだけはやりたい
おさらいしてみましょう。
小学生の自宅学習、中学生に向けてこれだけはやっておきたいなと私が思うメニューは下記です。
社会や理科は、雑誌や新聞などの読み物で日常的に取り入れていくのがオススメです。
自習の管理が難しい場合は、通信教材をオススメします。
学習のペースを作りたい場合は、「Z会の通信教育」がオススメです。
1教科から選ぶことができますし、理科や社会まで学びたいという方にもオススメです。
学校の授業につまづいている、あるいは、学校の授業が簡単すぎてもっと進みたい という場合は、「塾に通わず自宅で学習!自分のペースで学習できる!【すらら】」がオススメです。
低学年の頃は一人で自宅学習をするのは難しく、保護者の方が内容や、1日にどれくらいやるか進度を決めてあげてください。
習慣がつくようになってくると、高学年には一人で自宅学習が進められるようになると思います。
まずは、漢字から、計算ドリルから と少しでもやってみて下さいね!
以上、小学生の自宅学習についてでした。