
今は子のやりたい気持ちや楽しいを尊重するけど
それが勉強につながるのか不安。
そんな疑問を考えます!
本記事では、こどもの「やりたい」を尊重する背景と親のサポートについて考えます。
- 「やりたいの尊重」を学びの中核にする理由
- 問いを深めるステップこそ大人の出番
- 「やりたい」の背後の苦しみを隠さない
- 壁に向きあうつらさを共有
- 自分の失敗経験をこどもに伝える
「やりたい!」「楽しい!」は学びの原動力でしかありません。
学びには「できないこと」に立ち向かうつらさがあるのも事実。
それを伝えるのは大人の役割。
「試行錯誤のつらさ」も含めて、知ること学ぶことの楽しさにつながるようサポートすることを考えていきます。
「やりたい気持ちの尊重」を学びの中核にする理由

子どもたちのやりたい気持ちを尊重し、楽しい学びが声高に叫ばれるのは、私達大人世代のころとは教育の目的が変わったからです。
従来の教育:知識の習得
これからの教育:問題解決スキルの習得
これにより学習する本人が、自ら問いを発見し試行錯誤しながら、仲間と協力しながら解決をするプロセスが重視されるようになりました。
最初に大事なのが問いを発見すること。
これは「やりたい!」「楽しい!」「おもしろい!」を中核にしたほうがやりやすいですよね。
そうした背景から「やりたい気持ちの尊重」が学びの中核になってきました。
問いを深めるステップこそ大人の出番

これは知識習得を軽視するわけではなく、あくまで学ぶ方法が変わったにすぎません。
自らたてた問いを足がかりにし、いまある知識を再構成し発展させ、体験しながら学ぶ。
でも知識が少ないと、深まらないし発展しない。
だから知識習得も大切!
そして「まだできないこと」に挑戦し「できること」にしていく。
ここで大人の出番!
こどもたちに未知への挑戦を促し、学びの世界を広げるサポートをしていきます。
「やりたい」の背後の苦しみを隠さない
「できないこと」を頑張っていく途中で「やりたくない」や「面倒くさい」などの苦しみはどうしてもあります。
大人は、その現実を隠さず、はげまし、つらさを共に受け止めてあげるのが大切と感じます。
壁に向きあうつらさを共有

子供たちは「できない自分の弱さ」と向きあう経験が少ないため、そうした事態を避けがちです。
わがやの子供たちも、ゲームに負けた、なわとびでひっかかかった、そんな少しのつまづきで「もうやりたくない」と喚く、泣く時期がありました。
親はつきあうのが大変なのですが、
- つまずきポイントを一緒に考える
- 時間をかけることをいとわない
- 自分の失敗経験をこどもに伝える
こうして、自分の気持ちに折り合いをつけて、壁を乗りこえる経験をしていきます。
自らの失敗経験をこどもに伝える
また、親自身の失敗の経験をお子さんに伝えることも「やりたくないこと」に立ち向かうのに有効です。
失敗しても私は生きてる、幸せである
そんな見本が目の前にあるとお子さんは安心し、未知へ挑戦しやすくなります!
また、偉人たちの失敗図鑑を一緒に読むのもオススメです。
まとめ:「やりたい」を原動力にする学びへ!

やりたいを原動力にする学びは、身近な大人の伴走が大切です。
- 「やりたい気持ち」を学びへ向かうきっかけにする
- 学びを深めるには大人の伴走が必要
- 壁にぶちあたるつらさや苦しさがあることを隠さない
- 「できない」に向きあうつらさを共有し、挑戦経験を積む
「勉強は楽しむこと」はすべてが嘘ではないですが、苦しいときだってあります。
それを隠して「楽しみ」だけを強調するのは、誤ったメッセージを子供に伝えることになりかねません。
分からないことに向き合うときは誰だってつらいもの。
そのつらい状況に身近な大人が付き合ってあげ、「学びは楽し苦し」であり、それでもやりたいと思える気持ちをお子さん自身が育めればいいと思います。
親は大変ですが、お子さんがそんな学び方を身につけてくれたら、世の中が変わるかも知れません。
そんな楽しみを持ちながら、私も子供たちに付き合う日々です。