2020年に小学校にプログラミング教育が導入されました。
そして、2025年の大学共通一次試験には、プログラミングを含む「情報」が追加されることが決定!
答えのない問題を解決する力、創造力とイノベーション力、コミュニケーション力といった21世紀型スキルが鍛えられる上、モノの仕組みがわかるようになる!
そうした教育効果の高さから「プログラミング」が大注目です。
一昔前までは、特別な人がやるものというイメージが強かったプログラミングですが、現在は多様な教材が開発され、誰でも学びやすいものになっています。
特にアンプラグド(=PCやタブレットなどのデジタル機器を使わない)な教材は、遊びを通じて学べるので小さいお子さんにも最適!
こちらの記事では、3歳~就学前のお子様が取り組みやすい、アンプラグドなプログラミング教材についてご紹介して参ります!
PCを使わず、遊びを通して学ぶプログラミング! 5選
これからご紹介するのは以下の5つの教材です。
No. | 製品名 | 特徴 |
1 | プログラミングロボ コード・A・ピラー ツイスト | 体のダイヤルを調整してイモムシを動かす 極めてシンプルで低年齢から遊びやすい |
2 | カードでピピッと はじめてのプログラミングカー | 命令カードでクルマをゴールまで動かす 教育機関に導入された実績多数 |
3 | キュベット | ブロックを並べて木製ロボットを動かす YouTube公式チャンネルで遊び方のヒントを貰える |
4 | KUMIITA | 専用パネルを並べてロボットをゴールまで動かす 色の変化・音の変化を楽しめて7ヶ月から |
5 | マタタラボ | ロボットを命令ブロックでゴールまで動かす お絵かきや作曲のアートも楽しめる |
全てPCやタブレットなどのデジタル機器は不要!
子どもたちが遊びを通して自然と「プログラミング的思考」を学べるのがメリットです!
机に向かうのではなく、わくわくしながら学ぶとその分定着率も上がります。
また、複数人数でも遊びやすいのが特徴で、どの教材も保育園・幼稚園などの集団教育に導入されていますよ。
早速、それぞれについて詳しく見てまいりましょう。
シンプル手軽! 「コード・A・ピラー ツイスト」 対象年齢3歳~
「プログラミングってこういうもの」という触りを味わいたい方にオススメなのはこちら!
長いイモムシ型のロボットに動きを命令して遊ぶ フィッシャープライス「プログラミングロボ コード・A・ピラー ツイスト」です。
イモムシの胴体にあるダイヤルボタンから「まっすぐ進む」「右に90度曲がる」「左に90度曲がる」といった動きを選択することでイモムシの動きを制御します。
このイモムシ、前のバージョン(クリックでYouTubeが開きます)が我が家にも棲んでいました。
「テーブルの下がゴールね!」と指定して、子どもたちが色々試して、部屋の中をティン・ティトン♪っと楽しい音楽を奏でながら動いていました!
当時はUSB接続の胴体を組み替えて指令の順番を制御しており、何度も組み替えるうちに端子がバカになってしまい……ということがありました。
ですが、現在は命令の指定がダイヤル式に変わり胴体の組み換えもなく耐久性は増したと思います。
回転半径が50cmくらいあるので幅を取るのが難でしたが、子どもたちはあえて障害物の多いところを通るように動きを制御しようと奮闘していましたよ。
動きを指定するだけなので、とにかくシンプルでわかりやすい!
対象年齢3歳~ですが、もっと小さい1歳くらいのお子さんでも楽しめます!
小さいお子さんが遊べるプログラミング玩具としてはお値段がお手頃なのも高ポイント!
プログラミング体験を手軽にシンプルに楽しみたい方にオススメです!
クルマを動かす「はじめてのプログラミングカー」対象年齢:3歳~
もう少し、目的意識を与えてよりプログラミングらしい思考を経験したいという方にオススメなのは、学研ステイフル「カードでピピッと はじめてのプログラミングカー」です。
命令通りに動くスケルトンカーと、命令が示されたカードを使ってプログラミング!
遊び方は簡単!
付属のぼうけんマップをつかってスタートとゴールを決めます。
次に、スタートからゴールまでの道順を自分なりに考え、「まえ(1マス前に進む)」「みぎ(その場で右を向く)」などの指令が書かれたカードをどう組み合わせるかを考えてみましょう。
組み合わせたら、クルマに指令を読み込んでもらいます。
その命令の仕方が面白い!
電子マネーの支払いのように、カーにピッとカードをかざすんです。
この「指令出してるぞ感覚」が、このおもちゃの大きな特徴で個性があっていいですね!
読み終わったらクルマの実行ボタンを押すと、指令どおりに進み、ゴールにたどり着けたら大成功!となります。
こちらの玩具、【日本おもちゃ大賞2018エデュケーショナル・トイ部門 大賞】を受賞されており、学校のプログラミング教育でも利用されている多くの方に支持されている教材です。
また、ぼうけんマップはおよそ60cm×90cmなので、食卓テーブルの上でもできる気軽さも嬉しいです。
質感も大切にしたい木製ロボット「キュベット」対象年齢:3歳~
子供が触れるものには質感も大事にしたいというご家庭にオススメなのはこちら!
プリモトイズ 「キュベット」は、専用ボードにカラーブロックを並べてプログラミングすることで、木製ロボットを動かす教材です。
ロボットがするのは様々な冒険!
積み木と同様の感覚で、冒険のルートをロボットに命令していきます。
ブロックのカラーにはそれぞれ意味があり、緑:前、黄:左、赤:右などと決められているので、ロボットを動かしたい方向に従ってブロックを並べていきます。
色で判断するので、文字が読めないお子さんでも遊びやすいのは高ポイント!
実際に動くロボットを目で観察し、手を使ってブロックをはめ直し、身体でプログラミングを体感し、五官を使って遊びながらプログラミング的思考を身につけられます。
また、販売元のPrimo Toys Japanの公式チャンネルに「キュベットチャンネル」があり、こちらでより楽しんだり、クリエイティブに富んだ遊び方を紹介してくれています!
こうしたユーザーに寄り添った取り組みをされているのは好印象!
親子で遊んでいくうちに、「ちょっと困ったな」「どう発展させていこうかな」と思ったときに見て、遊び方を工夫できるのですごく助かりますね!
パネルを並べてプログラミング「KUMIITA」対象年齢7ヶ月~
さらに低年齢から五感を使って体験したいというご家庭にオススメなのはこちら!
プログラミング教育 ロボット 「KUMIITA」は、床にパネルを並べてプログラミングするというユニークなプログラミング玩具です。
使うのは、ロボットに与える指令がイラストで表現されたパネル。
ロボットのスタートとゴールを決めるパネルの他、進んだり、回転したり、音がなったり、色がかわったり、動物の鳴き声がするパネルなど、様々な指令が用意されています。
このパネルをぴったりと並べてロボットが動くプログラムを作ってみましょう。
スタートパネルにロボットを置くと、パネルの上を指令通りにロボットが動いていきます。
プログラミングでよく使う条件によって動きを変更する「条件分岐」や、同じことを繰り返す「繰り返し処理」までできてしまうというのは驚きです!
対象年齢は7ヶ月からとなっており、日本の玩具安全基準、食品衛生適合試験も合格しており、色々なものを口にしてしまう小さいお子さんにも安心。
回る・光る・鳴る・曲がるなど色々な動作を見たりして好奇心も刺激されるので、「プログラミング」に興味を持ちやすい工夫が詰め込まれています!
ただ、正直なところ7ヶ月から「プログラミング」に対する意味をもって遊ぶのは難しいと思います。
保護者のサポートつきで2歳くらいからが適当な時期でしょう。
ですが、4,5歳ともなれば自分なりに考えて色々試せそうですね。
パネルなので、思い通りに動かなかった時は順番を入れ替えたり、他のパネルと交換したりも楽!
動きをすぐに目で見て確認でき、試行錯誤しやすいというのが高ポイントです!
床に並べるためスペースの確保が必要ですが、やってみたいと思える魅力ある玩具です!
プログラミングでアート体験!?「マタタラボ」対象年齢4歳~
アートが好きなお子様向けにオススメなのはこちら!
くもん出版「マタタラボ」は、コントロールボードと呼ばれる専用ボードに、命令ブロックを配置することで、「マタタボット」というロボットを指令どおりに動かしていくプログラミング教材です。
ブロックに書かれている内容は全て絵で表現されています。
これといった説明がなくとも、「こうかな?」とすぐプログラミングを始めることができます。
また、付属の「チャレンジブック」に書かれている内容どおりに真似をしてブロックをおいてみてプログラミングすることもでき、初めてのものに挑戦するのが慎重なお子さんでも取り組みやすい工夫もありますよ!
面白いのは、プログラミング教材でありながら、アート教材でもあること!
例えば、「マタタボット」には鉛筆を差し込む穴があいており、プログラミングした上で紙の上に「マタタボット」をおいてみると、プログラムされた通りに動き模様を描くことができますよ!
色を変えて様々な場所で動かすことで、素敵な幾何学模様を作れそうでワクワクします!
また、音のブロックも40個以上も用意されており順番を組み替えて「作曲」することもできるんですよ!
こうした「アートとプログラミング」を結びつける教材が、子どもたちの創作の可能性も広げてくれるのではと期待しています。
さらに拡張セットを使えば、音や障害物などを感知する「センサー」を用いたプログラミングも可能!
拡張性が高いのも高ポイントの教材です!
どれを選ぶ? 製品特徴を比較!
ご紹介した5つの製品、項目ごとに比較してみましょう!
※セット:パッケージ内容が違うセットが他にもあるもの
※機能のうち「関数」は処理をまとめたものを定義できるかを判定
※拡張性は、別のセットを追加購入するなどでより遊びが広がるかを判定
ご覧のとおり、PCでキー入力して行う一般的なプログラミングに形態や機能が近くなるほど価格は高くなっていきます。
これは致し方ないことかと思います。
調理でいうなれば、プログラミング言語を自分でPCにタイプして行うものが「自分で材料を購入することから始める自炊」だとすると、より本格的なプログラミング教材は、既に材料や調味料がセットされている「ミールキット」のようなものだと言えるでしょう。
「デジタル機器を使わずに」「小さい子でも学びやすく」するために、多くの知恵と工夫が入っておりお膳立てが十分ということです。
まとめ:幼児向けアンプラグドプログラミング教材 オススメするご家庭!
それぞれの製品をどんなご家庭にオススメできるか、私なりにまとめてみました!
- 幼児のうちはシンプルにして価格を抑えたい!
- 小学生では言語やロボットプログラミングなど別の手段を考えている!
- プログラミング経験と価格のバランスがよいものを選択したい!
- 小学校低学年まで利用したい!
- 質感を意識したおもちゃとプログラミングのいいとこ取りをしたい!
- 遊び方のサポートが充実しているものを選択したい!
- 小さい頃から本格的なプログラミング経験をさせたい
- 拡張でき複雑なプログラミングの世界にどっぷりつかってほしい!
- 小さい頃から本格的なプログラミング経験をさせたい
- お子さんがアート好き! 創造性を育てたい!
こうしたアンプラグド教材を使うことのメリットは、遊びを通じて早くから「プログラミング」に触れられることです。
幼児の頃からプログラミングの考え方や概念の理解をすることは可能であり、より高度なことにステップアップしていく礎となります。
よって、いずれ「自炊」のプログラミングをするにあたっての糧となるのは間違いありません。
また、「KUMIITA」や「マタタラボ」などは拡張性もあり、小学校低学年~中学年まで数年に渡って長く遊べると思います。
いかがでしたでしょうか?
幼児からも遊べる、PCを使わないアンプラグドなプログラミング教材について、私のオススメをご紹介してまいりました!
お使いいただければ、プログラミングって難しくないと感じられること間違いなし!の教材ばかりです。
皆様のご参考になれば幸いです!
以上、幼児向けプログラミング教材のご紹介でした!