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半日で国立科学博物館めぐり! 興味ごとにおすすめする常設展示!

技術 ・工学

上野の国立科学博物館に行くのだけど、観覧時間がたくさんとれない!
興味別に見どころを知りたい!

そんな願いにお答えします!

上野にある国立科学博物館は、日本館と地球館があり、全10フロアと広大!

引用元:国立科学博物館 アクセス・利用案内
引用元:国立科学博物館公式 アクセス・利用案内

とても一日では周りきれず、私たち家族もいつもヘトヘト(涙)。

じつは科博のサイトに短時間でめぐる常設展おすすめルートが載ってるんです。

しかし、興味によってみたいポイントって違うからなーと思う私。

そこで、こどもと何度もおとずれた私の経験から、興味別にみどころを紹介します!

科博のみどころ!
  • 古生物・恐竜好きへ:地球館B1F, B2F, 日本館3F
  • 動植物好きへ:地球館1F, 3F, 日本館2F, 3F
  • 物理・宇宙好きへ:地球館B3F,2F
  • 化学好きへ:地球館B3F
  • 地球・鉱石好きへ:地球館1F, 2F, 日本館3F、
  • 休憩場所はココ!

さまざまな理由で「長時間の滞在が難しいとき」の参考になると嬉しいです!

「半日で」とうたいましたが、すごくハマって鑑賞に時間がかかったらすみません!

なべこ

子供とともに「学び」を日々試行錯誤中。
知る/感じるをバランスよくがモットー!
地方公立小中高・私大理工学部卒。システムエンジニア歴10年。
塾なし自宅学習で「自分で考える」にずっと向き合って来ました!
ゆるフリーランス/保育士/学校教育サポーター

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古生物・恐竜好きなら 地球館B1/B2

古生物や恐竜が好きなら、地球館の地下へGo!

恐竜骨格標本 @地球館B1

恐竜骨格模型at 科博地球館B1F

地球館の地下1F「恐竜の謎を探る」は、恐竜の骨格標本がぎっしり!

誰もが知るティラノサウルス、トリケラトプスは迫力がありますね。

「プレストクス」「アパトサウルス」「ヒパクロサウルス」の親子など実物化石を含む標本は17点が展示されています(2024年4月現在)。

恐竜が爬虫類のような姿だと考えられていた私の世代からすると、実物の「1億年前の羽毛化石」は驚きの一点で要チェック!

化石の観察から恐竜の進化の歴史を身体で感じられます!

恐竜以外の古生物をみるならこちら! @地球館B2

地球館の地下2F「地球環境の変動と生物の進化」は、地球の誕生から人類の誕生まで46億年の歴史をたどります!

三葉虫の化石、カンブリア紀・デボン紀に反映した魚類化石、哺乳類の祖先の仲間であるディメトロドン、海洋動物のアーケロンなど古生物化石骨格標本がザクザク!

化石をおって、古生代から新生代までの生物の進化の跡をみることができます!

会っておきたいフタバスズキリュウ 日本館3F

ここまででボリューミーですが、まだ時間も体力もあるかたは日本館3Fへ!

北翼には日本の高校生が見つけたことで有名な「フタバスズキリュウ」がお迎えしてくれます。

「日本列島の生い立ち」では列島誕生前の植物化石や、アンモナイトを多数展示。

1978年日本で初めて発見された恐竜「モシリュウ」の化石もあります。

ここから恐竜化石の発見が日本各地でおこるようになったそうです。

化石から日本列島のなりたちを想像する、化石の声をきく場となっています。

生物好きなら 地球館1F/3F 日本館2F/3F

生物好きといっても、植物・動物・昆虫などいろいろありますが、まとめていきます!

多様に進化していく様を見る! @地球館1F

地球館1Fの地球ナビゲーターの奥、「地球の多様な生物たち」には、生物の標本がずらり!

「陸上生物の多様性」では昆虫や鳥たちが森の中に。

天井にはマッコウクジラが!

クジラはよく見るとイカと戦った跡とみられる傷があるのがリアル! (裏側もみてくださいね)

クジラの下にはガラス壁にならぶ美しい標本たち!

ガラスの向こうには進化の過程がわかる「系統広場」が床いっぱいに広がり、生物が多様に分かれていく過程をわくわくしながら辿れます!

哺乳類の視線に気圧される! @地球館3F

地球館3F「歩いてみよう!コンパス」の横を抜け、奥のほの暗い展示室「大地を駆ける生命」へ。

こちらをじっと見つめる動物たちの目!

哺乳類の剥製たちが、ガラス越しにスッと静かに並んでいます。

ライティングで浮かび上がる動物たちから、厳しい自然の中を生き抜いてきた誇り高さを感じます。

この展示室には、日本で初めて生まれ育ったパンダ、トントンとお父さんのフェイフェイがいます。お母さんのホアンホアンは地球館の1Fにいますので、お時間あれば探してみてくださいね。

あの有名な犬がここに! @日本館2F

すでにボリューミーですが、もし時間と体力があれば日本館へ。

日本館2F南翼「生き物たちの日本列島」では、大陸からわたってきた生物たちが列島の自然にどう適応し進化してきたかがわかります!

日本列島のなりたちに即し、環境に適応した具体的な種についての深い解説がされていますよ。

北翼「日本人と自然」には、渋谷駅でご主人を待ちつづけたことで有名な忠犬ハチ公がいます!

そして、その後ろに南極観測隊で有名なカラフト犬のタロとジロも!

人間を支えてきてくれた動物たちにも博物館で会えます!

日本列島の自然 @日本館3F

つぎは日本館3Fへ。

南翼では、日本列島に生息する生き物たちを気候ごとに展示。

海に住む魚類・貝類・甲殻類や、陸に住む昆虫、鳥たち。

南北に長い日本では、生息する動物たちが気温など環境ごとに違いがあるのがよくわかります。

改めて多様な環境がある日本列島はおもしろいなって思える場所です!

物理・宇宙好きへ:日本館B1F、地球館B3F、2F

物理や宇宙が好きなら、まずは常設展示入口近くの日本館地下1Fへ!

フーコーの振り子 日本館地下1F

常設展示入口から日本館方面へすすむと、階段の空間スペースをつかったフーコーの振り子があります。

フーコーの振り子

地球の自転現象を目にできる実演展示。時間が経つと振動面がすこしずつ回転していく

来たときの振動面をおぼえておいてください。

博物館を出るときにチェックしてみると、来た時と振動面が変わってることに気づくはず!

宇宙の法則を探る @地球館B3F

地球館のB3Fには、人類の探究心がかたちになった実験器具やその成果が展示されています。

ガリレオ・ガリレイが初めて作った望遠鏡のレプリカや、「光の速さ」を地上で初めて観測した「フィゾーの歯車」など。

「宇宙を探る」では、今から50年以上前の1969年にアポロ11号がもちかえった「月の石」のサンプルが展示されています!

50年前に行われた特別展では3時間以上の行列ができたとか。

月面着陸のアルテミス計画も始まりますし、また人気が出てくるかもしれません。

科学と技術の歩み @地球館2F

地球館2Fには、科学を積み重ねて発展した技術の結晶たちが展示されています。

まずは、江戸時代のからくり技師、田中久重の最高傑作である万年時計。

非常に繊細なつくりで、工芸品としての美しさも素晴らしいです!

奥へ進み、人工衛星や潜水艇、クルマが展示されているエリアへ。

測量につかっていた手作り感あふれる象限儀の模型から、昭和時代の巨大な電子計算機、宇宙開発につながるロケットまで、技術の発展を感じられますよ!

「はやぶさ」が採取してきた小惑星イトカワの微粒子を顕微鏡で観察もできます。

お時間があれば足を伸ばして日本館1Fへ。

自然のうつりかわりを目で観察してきた先人たちが、経験からつくりあげた天球儀・地震計・時計・顕微鏡などの装置が展示されています。

先人たちのあくなき探究心の軌跡を道具や文献によって辿れますよ。

元素や化学好きなら 地球館B3Fへ!

元素や化学に興味があったら地球館B3Fへ!

奥の部屋の「物質を探る」では元素周期表はもちろん、電子・素粒子と化学好きキッズが気になるワードの展示があります。

たとえば、黒鉛・ダイヤモンドなど、同じ炭素からできている物質の分子構造模型を並べて展示。

また元素のまわりをめぐる電子の軌道模型など、目に見えないものが視覚的に表現されわかりやすいです!

また、光をあてて色の変化をみる「フォトクロミズム現象」などの実験展示もあります!

ボタンをおして、現象の変化をじっくり観察してください。

鉱物にも興味があれば、日本館3F回廊の鉱物の部屋をチェック!

地球・鉱物好きなら 地球館1F/2F 日本館3Fへ!

地球が好き、地学が好き! そんなあなたへのおすすめはこちら!

必見! 地球史ナビゲーター @地球館1F

入ってすぐ、壁一面に広がる「地球史ナビゲーター」は圧巻!

宇宙のはじまりから、現代社会まで138億年を標本とアニメーションでたどることができるんです!

じっくりと、宇宙と地球の生い立ちを感じてください!

アニメーションは、YouTubeの科博公式チャンネルで公開されているので、ご自宅でも見ることができます。

科学技術で地球を探る @地球館2F

地球館2Fには地球のことをどのように調べるのか、その技術についての解説展示があります。

たとえば、地球内部はどのようなもので形成されているか?

目で見られないはずの内部構造を調べる方法が、ここの展示で理解できます!

キラキラ鉱物の部屋へ @日本館3F

次は日本館3Fへ。

南翼「変動する日本列島」では列島の地質がで表現されています!

四国はシマシマですし、関東平野はノッペリ!

日本列島が多様な岩石でできている、石好きには楽しい場所であることがよくわかります。

また、回廊の「日本の鉱物」は天然石・鉱物ファンなら絶対に訪れたい場所!

「わーっ」と声をあげたくなる膨大な鉱物。

日本で産出した鉱物ってこんなにあるんだ! と驚くこと必至です!

他に隕石も展示されており、宇宙のロマンも感じられますよ!

休憩場所はココ!

じっくり展示をみたら疲れますよね。

地球館はエスカレーターロビー、日本館は回廊、また中庭などで、水分補給ができます。

食事をとるなど、しっかり休憩するなら次の場所へ!

地球館屋上 スカイデッキ・ハーブガーデン

引用元:国立科学博物館パンフレット

私のオススメは、地球館の屋上

ハーブガーデンとスカイデッキがあります。

空が抜けて開放感があって気持ちいい!

売店はないですが、お弁当をもってきて食べることもできます(雨天時は閉場)。

地球館中2F ムーセイオン

地球館1F展示室を眺められるレストラン「ムーセイオン」!

いつも混んでいて入ったことないのですが、いいなあって思ってます。

特別展にあわせた特別メニューや、展示物になぞらえたメニューがあるのも特徴!

いつか空いてるときに行きたい!

日本館B1F ラウンジ・カフェ

ミュージアムショップの向かいにあるラウンジ・カフェ。

入口は小さいですが奥に広いです。

いわゆるフードコートで気楽に休憩しやすい場所です。

くじらカフェも併設されてるので、おにぎりや焼きそばなどの軽食、ソフトクリームなどのデザートも食べられます!

地球館と日本館 現地鑑賞の優先はどっち?

紹介してきましたが、どれもボリューミーですね。

やはり全部は難しそうとなったとき地球館と日本館、現地鑑賞の優先をどちらにするか?

私は「地球館」をおすすめします!

なぜなら、日本館はGoogleマップのストリートビューで見られるから!

実は日本館はバーチャルで自宅からも楽しめてしまうんです。

もちろん現地に訪れる前の予習にもつかえますので、ぜひチェックしてくださいね!

本音はブラっとみてほしい国立科学博物館!

以上、ピンポイントでまわれるようご紹介しました。

本音をいうと博物館の醍醐味は「ぶらっと見て出会う」こと!

お目当てのものを見て、もし余裕があったら、他の展示室も訪れてほしいです!

こちらでご紹介したのは、ほんとにほんとに一部!

博物館には地球の宝が眠っています!

「すごいな」「おもしろいな」と思えるものが発見できるかもしれません!

何者でもない私ですが、博物館によくいく者として、みなさんの鑑賞体験の助けになれば嬉しいです!

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