米国ThinkFun(シンクファン)社『GravityMaze(グラビティメイズ)』は、
出されたお題に従って、スタートからゴールまでの玉転がしの道を考えるゲームです。
その名の通り、3次元の”重力迷路”。玉を動かすのは”重力”だけです!
グラビティメイズは、Amazon知育玩具大賞2017 審査員特別賞を受賞しています!
小さいころから玉転がしが好きで、クゴリーノやクアドリラで遊んできた子供たち。
「ちょっと難しそうだし、自由に作るのとは異なってクイズ要素があるのでいいかも?」
と思い、購入してみました。
8歳の息子も、4歳の娘も、楽しく問題にチャレンジしていますよ。
私のような大人でも、いい脳トレになっています。
『グラビティメイズ』 内容と遊び方!
箱の中身

グラビティメイズは、以下のもので構成されています。
- タワー×10 (青×1、緑×2、黄色×2、紫×2、灰色×2、ゴール(赤)×1)
- タワーを立てるグリッド×1
- 問題カード 60問 (箱入り)
- 金属の玉 3個
- 簡易説明書
■タワー
高さごとに色分けをされていて、ゴールは赤色になっています。
プラスチックで作られていて、持った感じは軽いです。
タワーの内側には傾斜がついていて、入ってきたボールが転がって出ていく仕組みになっています。
■グリッド
サイズが17cm四方でプラスチック製。
タワーを立てるために4×4のマスで構成されています。
マスの周りにカチッとはまるように溝が掘られており、角には玉置き場があります。
■問題カード
厚みのある紙製のカードタイプ。クレジットカードサイズより少し大きいサイズです。
■玉
玉は金属製、直径1cmの大きさが3つあり、2つは予備です。
パッケージの写真だけ見たときは、
「タワーは一つ一つバラバラになっていて自分で4段や3段に積んでいくのかな?」
と思っていました。
実際は、タワーの高さは固定されていて、ルートも切られているので、同じタワーで決まったルートでしか玉が流れないようになっています。
ルールと遊び方! Beginner1で解説
イメージをしていただくために、実際の問題カードを参照しながら、やってみましょう。

問題カード(ここではBeginner1)を選びます。
グリッド(灰色の部分)に描かれている色のタワーを用意し、絵の通りに配置します。
この問題の場合は、黄色のタワーを1段目の2列目、赤色のゴールタワーを4段目の2列目に配置します。
赤色のタワーは常にゴールになります。

タワーには方向があるので、それを確認しながら立てる必要があります。
問題カードのタワーの周囲に、ポツポツと黒い点●●が書かれていますね。
実際のタワーの先端にも黒い●●が印字されてあるので、その情報を頼りに、タワーの向きを考えて建てる必要があります。

立ったらこれが初期状態です。

次に、問題カードの左下「ADD TO GRID」に書かれているタワーを使います。
この場合は、紫と灰色ですね。
タワーは上から見た姿が描かれています。
この場合は正方形なので立てた状態で使います。
後でご説明しますが、この絵が長方形だと横にした状態で使うということになります。
これで問題を解く準備ができました。
このタワーを使って、スタートからゴールまでたどり着く道を自分で考えます。
問題カードに描かれている「白い○」印がスタート位置になります。
ゴールは常に赤色のブロックです。
解くためのポイントは「最初に配置したタワーの玉の通り道を確認しておく」ことです。
ゴールは常に赤いブロックになりますので、玉が転がるだいたいの道筋をイメージしておきます。
さて、タワーの配置について補足があります。
こちらの問題ではタワーを建てる形で1つのみ使っていましたが、中にはタワーを重ねて使用するような問題もあります。

タワーを2段以上に重ねて使用する場合は、配置図の内側に描かれているタワーが上になった状態で配置します。その際、絵に描かれているタワーの黒い●を参照しながら、向きに注意して重ねるようにします。
また、横向きにタワーを使う場合もあります。

こちらのカードの場合、緑色のタワーは長方形で表示されています。
このように、タワーの配置図が長方形に表示されている場合は、横向きにして使います。
なお、他のタワーの上に横向きに接続して使用することもありますよ!
ですので、タワーを横向きにした場合も、どのように玉が入ってどこから出られるかをイメージする必要があります。
次に、タワーを配置するルールです。
グラビティメイズでは、ゴールタワーに入る場合を除き、同じ高さで横に転がることはなく玉は常に1段ずつ落ちていく動きをします。2段飛ばして下に落ちてしまうのもいけません。
ゴールタワーだけは隣のタワーから横向きに玉が入ってきます。
さて、Beginner1の問題に戻って考えてみましょう。
こちらは最初の問題だけあってシンプルに並べればうまくできそうです。
以下の写真のようにタワーを配置してみました。

それでは解答と見比べてみましょう。
解答は、問題の裏に記載されています。
解答上部には、追加した紫と灰色のタワーの位置と向き、下部にはボールが転がる道筋が矢印で示されています。
こちらの問題は、高い順に一列に並べていくシンプルな問題でした。

このように問題を1つ1つ解いて遊ぶゲームになります。
問題の難易度は、
Beginner(初級)→Intermidiate(中級)→Advanced(上級)→Expert(エクスパート)
と、だんだんと難しくなるようになっています。
それぞれのレベルに15問ずつ問題があり、計60問楽しめることになります!
難易度が上がるにつれて、タワーを2段に連結したり、横に使ったり、一度ほかのタワーに出てから途中の高さからまた元のタワーに戻るなど、いろいろな道順が考えられます。



上の写真は、中級、上級、エクスパートの解答例です。
このように、エクスパートレベルになると、かなり複雑です。
これを配置図にかかれた初期状態から試行錯誤して自分で組み上げるのはなかなか大変です。
『グラビティメイズ』の対象年齢は8歳〜 それより小さい子でも遊べる?
メーカー設定の対象年齢は8歳からとなっています。
問題カードに書かれている配置図に従って、最初にタワーを建てる際に、カードの絵を読み解く能力が必要ですので、7歳以下のお子様ですと1人でやるのは難しいこともあるかもしれません。
ですので、もし小さい子が遊ぶ場合は、
スタート状態を大人や上の兄弟が手伝ってあげたり、作ってあげたりしてあげるといいと思います。
使うタワーも、この色は横にして使うんだよ、縦にして使うんだよ というように声かけをしてあげれば遊べると思います。
ただし、難易度が上がってくるとやはり難しいかもしれません。
ある程度のところまで行ったらつまずいてしまう可能性があり、その場合は、少し時間をおいてみるのも手だと思います。
読図ができるようになれば、解答をみてそのとおり組み立てて遊ぶという遊び方も楽しめますね!
ちなみに、我が家の娘は、4歳から遊んでいました。
最初の頃は私にスタートの状態を作ってと頼んでいましたが、読み方を教えてあげたら、できるようになってきました!
なお、転がす玉は金属製で直径1cm、一般的なビー玉よりも小さいです。
もしご兄弟などで、小さいお子さんがいらっしゃる場合は、誤って口に入れたりすることのないよう注意してくださいね。
『グラビティメイズ』で遊んでみた感想 伸ばせる能力は?
いいなと思うところ
では実際に子供たちや私が遊んでみて、いいなと思うところをあげてみましょう。
- タワーが色分けされていて分かりやすい!
- タワーに透過性があるので、玉が転がっているところが見える!(すぐ終わりますが)
- 問題が易しい順に並べられていて、チャレンジしやすい!
- 一人で集中して遊べる!
- できないときは解答を参照できる!
残念なところ
では残念なところもみてみましょう
- 60問終わったら終わってしまう。
- 解答どおりのルートでも玉が飛び出してしまうことがある(静かに転がすのが必要)
- パッケージやカードの表記は英語のみ
- 説明書は日本語だが漢字にルビが振っていないので、8歳が一人で読むのは難しい?
- 複数人で遊びにくい(みんなで1問の問題を協力して解くのは可能)
- 遊んでくると、タワーの接続がだんだんあまくなってきたかもしれない
問題をすべて解いてしまったら、自分で問題を作るという方向に発展する形になります。
まとめ グラビティメイズで伸びる能力!
以上、『グラビティメイズ』の遊び方を見てきました。
実際に遊んでみて、以下のような能力が伸びると思います!
各タワーのルートを確認しながら道を作っていく作業は、どうすればうまくいくか?という「試行錯誤」の繰り返しです。
我が家の子どもたちが遊んでいる時、おやつを食べるのも忘れて「集中」して「探求」している姿がみられます。
普段の生活の中で平面で考えることはあっても、三次元で考えることはほとんどないのではないでしょうか? きっと普段使わない神経を使って、活性化しているに違いないです!
他にも、レベル別なので、子供から大人まで楽しめるのがよいですね。
大人の私も実際にやってみると、難易度が高い問題では、ルートが左右にふられたりもう一度元のタワーに戻ったりもするので、かなり考えさせられており、脳トレとして不足はありません!
そして、トライ&エラーの繰り返しでたどりついた先に正解がある!という達成感もあります。
このように、グラビティメイズは、大人も子供も時間を忘れて遊べるゲームです!
以上、グラビティ・メイズのご紹介でした!