教育・学習の疑問

子が失敗を恐れず挑戦するように変わる親のサポートとは?

失敗は絶好の成長機会 教育・学習の疑問
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子供が失敗を恐れて新しいことにチャレンジしない。
親ができるサポートを知りたい!

そんな悩みにお答えします。

本記事では、以下を解説!

  • 失敗を「成長の機会」と感じるには?
  • 私が行った挑戦へのサポート方法5つ

息子も「どうせできないし」とあきらめること多々。

心理学の研究においては、失敗を経験することで成長や学びが促進されることが示されています。

私も、わが子には「失敗をおそれず挑戦できる子になってほしい」とサポートをしてきました。

これまでにしてきたことについて、参考までに解説してまいります!

なべこ

子供とともに「学び」を日々試行錯誤中。
知る/感じるをバランスよくがモットー!
地方公立小中高・私大理工学部卒。システムエンジニア歴10年。
塾なし自宅学習で「自分で考える」にずっと向き合って来ました!
ゆるフリーランス/保育士/学校教育サポーター

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失敗を成長の機会と捉えるようになるには?

小学校低学年の頃の息子は、新しいことに挑戦したがらない子でした。

そんなときに読んだ米国の心理学者キャロル・S・ドゥエック博士の「マインドセット やればできるの勇気」です。

博士は、2つの「マインドセット」を示しています。

  • 固定マインドセット(Fixed mindset):失敗を避け、自己成長を妨げる
  • 成長マインドセット(Growth mindset):失敗を成長や学びの機会と捉える

博士は

失敗は「まだできていない(Not Yet)」だけ

結果ではなく過程に目をむけ、適切なサポートをすることで成長マインドセットが育めると仰っています!

そんな言葉に勇気をいただいて、本を参考にしながら失敗をのりこえる成長マインドセットを育めるよう息子をサポートしてきました。

キャロル・ドゥエック博士はTED Talkでも講演されています。

気になる方はチェックしてください!

私がやってみた具体的なサポート5つ

失敗は「まだできていないだけ」!

そんな心持ちをもち、挑戦にむかえるような素をつくるため、こんなことをしてみました。

1.家庭内に失敗しても「大丈夫」の雰囲気をつくる

家庭内に、失敗しても「大丈夫」の雰囲気をつくりました。

家庭でおこる失敗はささいなことで、人生をかけて気にするようなことではないですよね。

たとえば、

  • 水をこぼしたら「すぐ吹く」
  • 忘れ物は「することもある、すぐメモする」
  • 問題を間違えた「準備が足りなかった」

のように、次の行動や、しておいたほうがよかったことを示します。

失敗を叱ったり非難したりすると、失敗を「悪いこと」と考えてしまいます。

自分が失敗したときも落ち込みすぎないようにしました。

こどもには言葉で伝えることよりも、環境から伝わることが多いと思うからです。

このように、失敗しても「大丈夫」の雰囲気をつくるようにしました。

2.失敗から学ぶ「具体的な手順」を一緒に考える

失敗したとき、どうすれば思い描いた結果になったのか一緒にフィードバックをしました。

これにより息子が失敗から学ぶ「具体的な手順」がわかるようになるからです。

例えば、コップの水をこぼしてた場合は、どんなシチュエーションでそれが起きたのかを考えます。

  • テレビを見てよそ見をしていた → テレビを消す
  • テーブルの縁の近くにおいていた → コップは奥におく
  • 袖に引っかかった → 袖はまくっておく
  • 片手で持っていた → コップは両手で持つ

など、原因となった出来事を具体的に考え、行動を修正することを教えました。

3.子どもの性格を否定せず行動に注目

たとえばテストでおもいのほか悪い点をとってしまった場合は「性格や能力のせい」と責めないようにしました。

「性格や能力のせい」と思うのは固定マインドセット。

このマインドセットになると、挑戦する前に諦めてしまうからです。

例えば算数テストの場合

  • 「前回のテストでできてなかった計算はできるようになった」
  • 「文章からの立式はできている」

と2つほど褒めてから、自分でどこで失敗したのか考えてもらいます。

「数字をまちがえて計算ミスした」

となったら「取り違えたのは数字を雑に書いてたからだと思うよ」と行動を指摘するようにしました。

失敗から何を学ぶかを一緒に見つけるようにしています。

4.子どもに自分や偉人の失敗談を伝える

自分が仕事でした「やっちまった」案件や、偉人たちの失敗談を子に話しました

そうすることで「みんなに失敗はつきもの」と安心できるからです。

例えば以下の本は、ためになりました!

偉人たちがどんな失敗をし、そこからどう這い上がったのかを知ることができます。

特に「カーネル・サンダース」の波乱万丈の人生には勇気づけられました。

5.挑戦はスモールステップで!

息子が検定に挑戦した際は、以下のようにしました。

  • 算数検定:苦手意識があるので復習となる級を受験する
  • 英検:得意と感じてるので背伸びした級を受験する

本人にとっては、いずれも「少し頑張れば合格できそう」な位置です。

目標を大きくしすぎると、つまづいてしまった時、親のサポートがあっても「もうだめだ」と思い込んでしまうおそれがあります。

検定は「努力が成功につながる」というわかりやすい経験の場でもあります。

勉強方法も教えて、安心して挑戦できるようにしました。

息子の変化 いまだサポートは継続中

こんな試行錯誤を経て、息子の様子はどう変わったかと申しますと。

自分のやりたいことは、躊躇なく手を挙げるようになりました!

また、私の「やってみたら?」の提案に対する心理的ハードルも低くなり「やってみようかな」と乗ってくるようになりました。

年齢が高くなり、挑戦内容が高度になってきています(例:選抜プログラムに応募する)。

そんなわけで、内容を変えながら、いまだにサポートは継続中です。

まとめ:親のサポートで子の自己効力感を高める

あきらめない心をつくるサポート
  • 雰囲気をつくる「失敗しても大丈夫!」
  • 失敗から学ぶ「具体的な手順」を考える
  • 行動に注目する
  • 他人の失敗談を話す
  • 挑戦はスモールステップで!

親が子供をサポートする時に大事なのは「努力と成長に注目したメッセージ」を送り続けることです!

たとえ失敗したとしても、成長した部分は必ずあるはず。

「以前は飽きていたのに集中して課題を終わらせることができたね」
「自分の経験を具体的に書けるようになったね」
「何回も継続したから計算問題が速くとけるようになったね」

とお子さんがやってきたことに注目し、失敗を「個人の能力の問題」ととらえずに自己効力感を高める接し方をしていきましょう!

こうして「失敗は成長の機会」と捉えられるようになれば、自ずと挑戦する機会もふえます。

経験を重ねて自信も重なるでしょう。

そんな未来に向かって、これからも私は子どもたちをサポートしていきます!

こちらのキャロル・ドゥエック博士の本は大変参考になりましたので、ぜひお手にとってください!

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