子供が学校を休みがち。
他の子は何してる? 学習はどうすればいい?
そんなお悩みにお答えします。
お子さんが不登校になったとき、
- ゲームやYouTubeばかり……
- 勉強に遅れが生じるのでは?
など気になり不安になるものです。
本記事では「ホームスクール&ホームエデュケーション家族会」が行ったアンケート結果(※)から回答を抜粋し、不登校のお子さんがどのように家で過ごしているのか解説!
について解説します。
本アンケートには、当事者の「生の声」がつまっています。
そこからみえる「家での過ごし方」とともに、家から利用できるオンライン教育サービスも厳選してご紹介!
お子さんの自宅でのすごし方の参考にしてください!
【ホームスクール&ホームエデュケーション家族会】は、日本におけるホームスクール&ホームエデュケーションの認知度向上を目的とした当事者組織です。
本記事では「家での過ごし方」にしぼって解説しますが、アンケート結果には他のデータもあります。お子さんが不登校でお悩みの方は、ぜひ全文読んでいただきたいです。
不登校児の家での過ごし方の現状
ホームスクール&ホームエデュケーション家族会が実施されたアンケートの概要はこちらです。
2022年度ホームスクール&ホームエデュケーション家庭全国アンケート概要
【アンケート対象】〇日本国内で、ホームスクール&ホームエデュケーションを実践している保護者の方(お子さんの年齢が3歳以上20歳未満のご家庭) 〇回収した結果について、インターネットや各機関等へ公開することに同意くださる方
【設問数】17問
【アンケート実施方法】SNS(Twitter・Facebookなど)および団体HP・ブログ上で、ホームスクール&ホームエデュケーション実践家庭へアンケート回答を呼びかける。
【アンケート実施期間】2022年6月15日(水)~2022年7月15日(金)
【アンケート回答数】301世帯
こちらのアンケートの「子どもの学びの内容(複数回答可)」の質問の結果がこちらです。
お子さん主導の「自由な学び」が約76%、「教科学習」は親主導が多く「体験的な学び」はお子さん主導が多い結果となっています。
自由な学び(ゲーム・動画など)7割
「自由な学び」は
ゲーム(プレイ、制作、実況、交流)、動画(視聴、制作)
など、既存の教科にカテゴリ分けするのが難しい学びのことを指しています。
子供だけだとゲームや動画視聴をする傾向が強いと言えそうです。
体験的な学び(家事・工作・スポーツなど)6割
「体験的な学び」は
料理・掃除・園芸・飼育・観察・工作・プログラミング・絵を描く・楽器演奏・スポーツなど。
を指しています。
「生活」や「芸術」系の活動は、お子さんだけで4割の方が実践されていますね。
好きな分野は、お子さんひとりで追求しやすいと想像できます。
教科学習 6割
「教科学習」は
国語、算数/数学、理科、社会、外国語
を指しています。
学校でやるような「教科学習」を、お子さんだけで行えているのは27.9%にとどまります。
なお、本アンケートに回答された方の子どもの年齢分布は、
- 未就学児:約5%
- 小1~小4:約43%
- 小5~19歳:約51%
でした。
一般的に小学校中学年までは子どもだけで教科学習をするのは難しいため、約42%が「親主導」で学んでいるのは納得の数字でもあります。
「自由な学び」「体験的な学び」 3位ゲーム、2位家事、1位は?
自由な学び・体験的な学びの内容のなかで「特に良いと感じたもの」の回答結果を見てみましょう。
- 工作/アート/執筆(デジタル含む)(58.8%)
- 家事(料理/洗濯/買い物等)(48.8%)
- ゲームプレイ(アナログ/デジタル)(35.5%)
となっています。
幅広い活動内容
その他には「公共講座受講/地域サークル活動」「実験」「アルバイト」「教科学習にとらわれない塾」「ドローン」などがあったそうです。
意外だったのが、35.5%の方が「ゲームプレイ(アナログ/デジタル)」にも好意的な反応を示していること。
ゲームプレイにも、何らかのメリットがあったことがうかがえます。
いずれにしても、お子さんがさまざまな活動をしていることが分かりますね!
e-sportsが広がりをみせ、ゲームプレイが1つのスキルとして注目されています。
「ゲムトレ」は、プロのゲームトレーナーからゲームプレイを学ぶオンラインの習い事です。
ゲムトレの代表は不登校の経験者であり『ゲームを人生を豊かにするツールとして使ってほしい』想いから本サービスを立ち上げられたそうです。
生活や遊びの延長に学びがある
アンケート結果から、ホームエデュケーションを実践されているご家庭では、生活や遊びの延長に「学び」があると捉えられていると感じます。
私は、心を表現する「アート活動」や、「家事」は、生きることそのものだと考えています。
生活の中に学びを取り入れる手法については、以下の記事でも解説しています!
教科学習の具体的な内容
次に教科学習の状況です。
「どのような教科学習をしていますか?/していましたか?」への回答結果はこちらです。
「国語/漢字」「算数/数学」は半数以上のご家庭が勉強されています。
3教科は3割にとどまりますが、「理科」や「社会」は体験学習との関連性が強いので、そちらでカバーされているご家庭が多いのかもしれません。
言語を家庭でやるのは難しい?
各科目の習得レベルの問の回答をみてみましょう。
「各科目の習得レベル1~5段階についてご回答ください」
この結果をみると、「国語/漢字」「英語」といった言語の習得レベルにバラツキがみられます。
言語は
- 語彙の習得
- 文法
- 作文の構成
は知識として学ばないとスキル習得が難しいものです。
また、英語に関しては日常で使う機会がないのも原因として考えられます。
使用されている学びのツールも様々
教科学習にどのようなツールを使っていたか、回答をみてみましょう。
学校で使う「教科書」や市販の「参考書」、通信教材から、映画・動画・ゲームまで、色々なツールが選択されています。
このデータを見る限り「不登校にはコレ」といった定番サービスはなく、お子さんに応じて試行錯誤しながらツールを選ばれている模様です。
不登校に至った経緯がひとりひとり様々なので、合うサービスも違うと考えられます。
次章では、教科学習をするにあたりたよれる教育サービスについて解説します。
不登校の子どもが頼れる教科学習の教育サービス 4選
さて、教科学習をするにあたって頼れる教材・サービスを紹介します。
とくに、不登校のご家庭へのサポート力が強いサービスと、コスパのよいサービスを4つ選出しました。
すらら 不登校のサポート実績多数!
【すらら】は、小1~高3までの無学年式で5教科学べる、有人サポートがついた通信教材です。
独自カリキュラムで、「さきどり」も「さかのぼり復習」も自由にできるのが特徴。
【すらら】は、標準で現役塾講師である「すららコーチ」が保護者の方をサポート。
学習計画をたてたり、不登校の悩みの相談にのってくれるサービスがついています。
文科省の出席扱い認定制度7要件にも対応しており、不登校のサポート実績が豊富です。
事前に保護者が学校と調整できれば、すららの方が話し合いに同席することも可能との情報も。
- 実績のあるサービスで学習したい
- 不登校が長いこと続いている
- 今後の進路について相談にのってほしい
そうした方向けに、最適なサービスです。
学習するほど豪華賞品がもらえるユニットクリアチャレンジ実施中!
デキタス 教科書に沿って学べる!
デキタス は学年式で5教科学べるオンライン映像学習教材です。
「すらら」と異なる点は「教科書に沿っている」こと。
もしつまずいてしまったら、関連単元のさかのぼり学習も可能。
1人で学びきるのが難しい場合、月額5,500円から個別に指導してもらえる「デキタスオンライン学習サービス」も利用可能です。
- 五月雨登校で学校のカリキュラムに沿っていたい
という方におすすめのサービスです。
スタディサプリ コスパが良い無学年式映像教材
【公式】スタディサプリ小学講座 は、小学4年生以上なら高校まで学年を超えた学びが可能なオンライン映像学習教材です。
不登校によりそったサービスではないのですが、コストが安いのが魅力の教材です。
映像で講師が解説するのをうけとりつづけるので、集中力が必要です。
- 教科学習に対する意欲がある
- 勉強習慣を自分でつけられる or 親がサポートできる
- 自分で学び理解する力がある
必要があるでしょう。
一方で塾講師の授業が低額で受けられるで、自主的に勉強ができ勉強が得意なお子さんにとってはよいサービスですね。
まとめ:家庭の過ごし方を子どもの自律へつなげたい
本記事を最後にまとめます。
不登校の子をもつ保護者の方々のアンケートから以下が見られました。
また、不登校の教科学習に頼れるサービスとして以下をご紹介しました。
どんな環境にあっても、大人が子どもたちにできることは「社会的な自律」を達成するための育みです。
2016年の教育機会確保法において、
- 学校を休むことの必要性
- 学校外で学ぶことの重要性
が法律で認められ、現在では「学校にお子さんを戻すこと」は達成する必要のない目標です。
私は、頼れるサービスが増えた今、柔軟に利用しつつ、お子さんの育みをサポートしていけるとよいと考えています。
本記事が不登校のお子さんの家での過ごし方の一助となれば幸いです。
参考情報:
ホームスクール&ホームエデュケーション家族会
学習するほど豪華賞品がもらえるユニットクリアチャレンジ実施中!