キュボロとグラビティ・メイズって同じ玉転がしでしょ? どう違うの?
藤井聡太棋士が幼児の頃よく遊んでいたと報道された「キュボロ」。
これと似ているおもちゃとして「グラビティ・メイズ」を比較検討されているご家庭の存在を知りました。
我が家には両方あり、個人的な感想としては「似てるかな?」という疑問符が。
- キュボロ:地道な作業で自由な創作を楽しむ
- グラビティ・メイズ:トライ&エラーで問題解決を楽しむ
というように、ベーシックな楽しみ方は異なるのかなと思います。
性格的には、
- キュボロ:アーティスト向け
- グラビティ・メイズ:エンジニア向け
かとも思います。
せっかく両方ありますので、比較しながらご紹介して参ります!
キュボロ 玉転がしの積み木
【当店ポイント5倍! 12/11 1:59まで】 CUBORO キュボロ(クボロ) スタンダード32 【Cuboro standard 32】製造元 | キュボロ社 (スイス) |
素材 | 木製・ビー玉 |
推奨年齢 | 5歳~ |
定価 (税込) | 33,000円 |
キュボロは、ビー玉が転がる溝が切ってある白木の積み木です。
5cm四方の木製積み木を積み上げて、球が転がるルートを自分で創作して遊びます。
藤井聡太棋士が遊んでいたということで日本では大人気になり、一時期品薄状態になりましたが2022年時点では落ち着いてきているようです。
スタートもゴールも決まっていない、どう転がすのも自分次第。
他のおもちゃと組み合わせたり、自由度の高い創造遊びができるのが特徴です。
グラビティ・メイズ 立体迷路を楽しむ
<シンクファン> グラビティ・メイズ(クリスマス特典 オリジナル問題カード付) | 日本語説明 | 8歳から108歳 | パズル | 迷路ゲーム | 脳トレ | 知育 | 教育 | 遊び | 学び | おうち時間 | 選べるラッピング | ギフト | THINKFUN | Gravity Maze | tf004製造元 | シンクファン社 (アメリカ合衆国) |
素材 | プラスチック・鉄球 |
推奨年齢 | 8歳~ |
定価(税込) | 5,544円 |
グラビティ・メイズは、タワーを組み合わせて球を転がす立体迷路をつくっていくおもちゃです。
問題カードがあり、スタートとゴールのタワー、迷路を構成するのに使用するタワーが決められ、その制限の中で迷路を組み上げていきます。
結論から迷路を組み立てていくので、目標に向かって構成するプログラミングの要素もありますね。
また、「ゴール」があるものなので、「失敗」し「試行錯誤」しながら問題を解決していく経験をゲームで得られることもできるのが特徴です。
キュボロ と グラビティ・メイズ 比べてみた!
キュボロとグラビティ・メイズの最も大きな違いは価格です。
ブロック数が32の「キュボロ スタンダード 32」はグラビティ・メイズのおよそ6倍!
素材や遊び方の違いによる差が出ていると考えられます。
素材の比較
キュボロ:積み木と同様大きい
キュボロのブロックは、全て5cm四方の木製の立方体。
キュボロの始まりは、身体や心に障害のある子どもたちとの遊びの中で生まれたそうなので、小さいお子さんにも扱いやすいんですね。
白木の積み木で、使うほどに色が濃くなって味がでる!
長く遊ばれることを想定されたおもちゃで、この辺りが一番大きな価格差と考えられます。
キュボロにはいくつか種類がありますが、我が家にあるキュボロ・スタンダード50は、54個もブロックが入っています。
単純計算で体積は6750立方センチメートル、だいたい7リットルなので、我が家ではカラーボックスにフィットするボックス収納にゴロゴロっといれています。
グラビティ・メイズ:A4範囲で収まる
一方のグラビティ・メイズは、高さの異なるプラスチック製のタワーと、タワーをはめるボードで構成されます。
1段のタワーは約3cm四方の立方体、最も高いタワーは5段なので高さは約15cmです。
ボードは約17cm×17cmで、合わせても収納は非常にコンパクト。
パッケージはなぜだか大きめに作られているので、我が家は100円ショップで買ったメッシュケースに収納しています。
素材は硬いプラスチックで非常に軽いです。
ちょっとやそっとで壊れる感じはありませんが、3歳以下のお子さんがよくやるように、ブンブン振り回してどこかにぶつけたりしたら折れる恐れはあります。
軽くて小さい分、狭いスペースでも遊べるので、いつでもどこでもという手軽さは魅力ですね。
遊び方の比較
キュボロ:自由で創造的 他のおもちゃと組み合わせやすい
キュボロは、自分で玉を転がす道を自由に創造したり、他のおもちゃと組み合わせたり、遊び方が無限に広がっていきます。
また、お友達や兄弟など、複数人で協力して組み上げる楽しみ方もあると思います。
実際、娘の幼稚園にもキュボロがあり、皆で一緒に遊んでいる姿を目撃しました!
さらに、積み木の延長なので、同梱されているビー玉の扱いに気をつけさえすれば、1歳ころは積み木として、だんだん転がし遊びも楽しむというように長くつかえるおもちゃだと思います。
ただし、ビー玉を転がす道をつくるのは意外と難しいです。
キュボロは、穴の高さ、向きが様々あって、入口と出口を合わせるところから試行錯誤。
そして、ビー玉はほとんどキューブの中を通っていくので転がっていくところが目に見えないんですよね。
ですので、ビー玉が途中で止まった時どこにあるかを探すのに辺りをつけては自分が組み上げたものを崩し、みつけて取り出しては修正してまた組み上げるという作業。
あの「ピタゴラ装置」の修正はこうなのだろうなーと実感できるおもちゃです。
このように、地道にコツコツ作業をできる根気強さも必要なので、出口からビー玉が飛び出してきたら「やった!」と達成感は大きいです!
確かにこれを何時間も遊べる子は、集中力と探究心が育まれそう!
藤井聡太棋士の活躍にも納得です。
ちなみに、玉が転がるところを見られる易しいバージョンもキュボロにはあります。
以前は「クゴリーノ」と呼ばれていて、我が家はこちらから入りました。
こちらは、玉を転がるところをじっくり観察できます。
息子が1歳~2歳ころによく遊んでいて、流れるビー玉をよく眺めていました!
グラビティ・メイズ:課題解決型で探究的
グラビティ・メイズは、問題に従って「立体迷路を組み上げる」というのが目的で、探究的な遊びです。
問題は全部で60問。
難易度がEasyから最難度のExpertまで4つに区切られています。
Easyであれば、カードの見方を保護者の方から説明してあげれば、幼稚園児でも十分対応できる問題です。
作った迷路に玉を試しにいれてみて、玉がとまってしまった時。
まず、タワーが半透明なので玉がどこにあるのかがすぐ見つけることができます。
ですので、そのタワーの向きを変えたり他のタワーと入れ替えたり、トライ&エラーを繰り返し、修正していくのが非常にやりやすいですね。
この「修正のしやすさ」はキュボロとの一番の違いかもしれません!
基本は一人で遊ぶことを想定されていると思いますが、1つの問題を親子・兄弟・お友達と二人で考えながら遊んだり、問題と関係なく立体迷路を自分で作ってみる遊び方ももちろん可能です!
私も親子で相談しながら、こうかなーとタワーをひっくり返したり方向をかえたりしながら一緒に遊ぶこともあります。
一方、タワーをグリッドにハメて固定するので、グリッドの広さである4×4の盤面でしか立体迷路を展開することができません。
キュボロは1つ1つ道を積み上げていきますので自由度が高く、様々な形状で立体迷路を創作することができますので、拡張性はキュボロのほうがグッと高まります。
この辺りもキュボロの大きなポイントですね!
まとめ:キュボロ & グラビティ・メイズ 気になるのはどっち?
さて、それぞれ比較してまいりました!
まとめてみましょう。
キュボロ | カテゴリ | グラビティ・メイズ |
ボックススペースが必要 | 収納性 | ファイルケースに入る |
高い | 自由度 | グリッドの範囲内 |
優れる | 拡張性 | ない |
木製 | 素材 | プラスチック |
創造型 | 遊び方 | 探究型 |
地道なコツコツ作業が必要 | トライ&エラー | やりやすい |
まとめると、気軽に手軽に遊びやすいのは「グラビティ・メイズ」、じっくり長い時間をかけて作り上げるのが「キュボロ」でしょうかね。
キュボロは、かなりしっかりとした木材なので代々受け継ぐこともできそうですし、私の主観ですが「歴史の長いヨーロッパでつくられたおもちゃ」という印象を受けますね。
対象年齢は、自由度の高いキュボロの方が幼児から遊びやすいでしょう。
また、さらに一言加えるとすれば、「キュボロ」はコツコツ積み上げていく作業や自由な拡張性があるところが、芸術を極めたりスポーツを極めたりするようなアーティスト気質な人にハマるのかなと感じています。
一方の「グラビティ・メイズ」は少ない資源で効率のよいやり方を考える、プログラマ気質の人にハマりそう。
私はコツコツは苦手なタイプなので、お手軽「グラビティ・メイズ」を子供のいない時に頭の体操として遊んでいます!
同じ玉転がしでも雰囲気の違う2つのおもちゃ、みなさんはどちらが気になりましたか?
ご検討の参考になれば幸いです!
以上、キュボロと、グラビティ・メイズの比較でした!