科学・数学

【幼児~小学中学年むけ】算数に親しむ物語絵本8選!

アイキャッチ算数の物語絵本科学・数学

物語が好きなこどもに、算数に親しめる本はないかな?

本記事では、算数にふれられる物語絵本をやさしい順にご紹介します!

  1. 10人のゆかいなひっこし
  2. ひとつ
  3. 365まいにちペンギン
  4. ぞうのさんすう
  5. 1つぶのおこめ
  6. 王様ライオンのケーキ
  7. フィボナッチ
  8. 数字はわたしのことば

慶應義塾大学で数学を専攻した私。

算数好き・算数得意になるカギは、新たな概念を「素直に受け容れること」だと感じています。

その心を育むには、ちいさい頃から算数へ親しみを感じてもらうのがイチバン!

本好きなお子さんに、物語はうってつけです!

読んであげる方が算数苦手でも大丈夫!

いずれも絵本で、絵が素敵で読みやすく、毎日の読み聞かせにちょうどいい長さですよ!

なべこ

学びの楽しさを自宅でも!
探究的な学びを試行錯誤する小学生2人の母
地方公立小中高と塾なし自宅学習で「自分で考える」にずっと向き合ってきたベテラン
大学では数学科に在籍し、純粋数学を学びながらプログラミングに触れたのがきっかけでシステムエンジニアの道へ
外資IT企業で10年勤務後、こどもの成長に伴走する現在
理系全般が好きです!

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10の分解の理解 【10人のゆかいなひっこし】

10人のゆかいなひっこし

「10の分解」を絵でみてかんじる本です。

10の分解は小学1年生でならいます。

その後の、くりあがり・くりさがりに通ずる重要な単元の1つでもあります。

物語に登場するのは、これからひっこしをする10人の子どもたち。

誰も住んでいない別の家にひっこすことになりました。

元の家に10人、新しい家に0人 10は【10と0】

1人ずつ、おひっこししていきます。

ページをめくるたびに1人ずつ移動し、【元の家の人数】と【新しい家の人数】を比較して、10の分解を目でみて理解できます。

10は2と8
10は3と7

10は10と0

私は子供のころ、この本が大好きでよく眺めていました!

こどもたちの服装や、引っ越しとともに移動されていくモノ、くり抜かれた窓など、遊び心がある素敵な絵も楽しめます!

数の分解に親しむのにピッタリの絵本です!

単位の概念をつかむ 【ひとつ】

ひとつ

マーク ハーシュマン作 バーバラ ガリソン絵 谷川俊太郎訳 福音館書店 2010年9月15日

「単位」の概念が感覚的につかめる本です。

たくさんの星があるけど、空はひとつ
10頭の牛の群れひとつ
9人あつまったら、ひとつの野球チーム …… etc.

複数のものを扱いやすくするために、人間は「まとめる」考え方を導入し「単位」の概念をつくりました。

「単位」の変換は小学2年生で登場。

「単位」の単元は、RISU算数の生みの親、今木智隆氏の著書によるとつまずく子が多い単元の1つ。

本にあるように、普段の生活の中で「いちご1パックでいちご何個」「ピーマン6個で1袋」とまとめて考える経験を積んでおくとすんなり入りますよ!

セピア色の懐かしさを感じさせる、絵も素敵!

そして、最後にある「でも、さいこうの1は……」で唯一の尊さを伝えてくれるのにグッとくる絵本です!

時をあらわす数 【365 まいにちペンギン】

365まいにちペンギン

ジャン=リュック・フロマンタル作 ジョエル/ジョリヴェ絵 石津ちひろ訳 ブロンズ新社 2006年12月25日

日・週・月・年と絡めて、数を目でみて感じる本です。

1月1日、「ぼく」の家に1匹のペンギンが送られてきて、なぜか毎日1匹ずつ増えていきます。

大量のペンギンに、食事は? お世話は? 収納は? わきあがる課題にドキドキ!

1週間経ち……、1ヶ月たち……、どんどん増えていくペンギン!!

食事は? お世話は? 収納は? わきあがる課題に家族4人で立ち向かっていく、どうなっちゃうの?とドキドキ楽しめます。

group of penguins on ice
Photo by Pixabay on Pexels.com

1週間=7日、1ヶ月=31日など、時とからめた数にふれたり、かけ算をつかってペンギンを収納したり、身近なところでどう算数がかかわってくるかを実感できますね。

タイトルどおり1年間送られ続けたペンギンは365匹で実際に描かれています。

幼児~低学年のお子さんは、5ケタ以上の大きすぎる数は感覚としてとらえにくいので、数の入門としては頑張って数えられるこの本がピッタリ。

終盤で明かされる、ペンギンが送られてきた理由に「ほろっと」考えさせらるのもポイントです!

多くの数を足す 【ぞうのさんすう】

ぞうのさんすう

ヘルメ・ハイネ作 いとうひろし 訳 あすなろ書房 2000年7月20日

こどもたちが好きな「うんち」を数えるゾウのお話です。

子ゾウは毎日、草をはみ、水を飲んで、毎日1つうんちをします。

365日経つと1日にだせる「うんち」が1つ増えていきます。

そうして50年経って賢くなったゾウは、自分がこれまでにいくつのウンチをしてきたかわかるようになりました。

1×365+2×365+3×365+……+50×365
=(1+2+3+……+50)×365 = 465,375

のウンチですね。

ところが51才になると予想しなかったことが!

close up photo of baby elephant
Photo by Adriaan Greyling on Pexels.com

ゾウは死ぬまでにいくつウンチをするのでしょうか?

娘と読んで、ウンチの山に「こんなに溜めるなんて!」「臭そう」とツッコむ楽しさもありました!

私は50年たって自分の老いを感じていくゾウの切ない姿に共感、ホロっときてしまいました。

そして最後、ゾウはもう一つの数の真理にたどり着きます。

ゾウのゆっくりとした生き方が、スーッと心に染み込んでくる、そんな絵本です。

累乗のパワーを知る 【1つぶのおこめ】

デミ作 さくまゆみこ訳 2009年9月30日 光村教育図書 1年生から読める

指数関数(xのn乗)のふえ方を、絵で見てかんじられるお話です。

舞台はインド。

賢いと思っているがケチな王様から、村娘のラーニが最初の日は1粒、次の日は2粒と、毎日米を前日の2倍ずつもらっていくと…… どうなるんでしょう?

指数関数は最初は小さな数でも、増加が急激になるのが特徴!

この本の素晴らしいところは、ラーニがもらえるお米の量が増え方が目にみえて表現されているところ!

ページを折りたたんだ特殊な構成で、見開き4ページにわたり256頭のゾウがお米を運んでくる姿は、子供にも大きなインパクトでわかりやすいです!

ラーニは何粒のお米をもらって、それをどうしたのか?

金色を使ったインドを感じる美しい絵も素敵です!

分数の入門に 【王さまライオンのケーキ】

マシュー・マケリゴット作絵 野口絵美訳 2010年4月30日 徳間書店

「半分」と「倍」を繰り返すとどうなるかというお話です。

王様ライオンのごちそうに招かれたアリと8頭の動物たちは、デザートのケーキを皆でわけることになります。

みんなで「等分」に分けると思いますよね?

ところが、欲丸出しの動物たちは「えーっ、ずるくない?」という分け方をしていきます。

結局ケーキはどうなってしまうのか?

six cupcakes near white wall
Photo by David Jakab on Pexels.com

お話の後半では、アリが手作りケーキを王様ライオンに献上する提案をします。

他の動物たちは、アリがつくるなら私もと「見栄っ張り」を発揮するのですが、それが自らのクビを締めることに……

裏表紙にはケーキの分け方が絵で描かれているのでわかりやすい!

わがやでは「自分ならどうわける?」と話をしました。

分数・倍数は小学校中学年~の単元になりますが、ストーリーも「見栄っ張りもほどほどに」と教訓もある本です!

探究のヒントをもらう 【フィボナッチ】

フィボナッチ

ジョセフ・ダグニーズ 文 ジョン・オブライエン絵 渋谷弘子訳 2010年9月 さ・え・ら書房

フィボナッチ数列で有名なイタリアのピサの数学者「レオナルド・フィボナッチ」の生涯をフィクションをまじえて描かれた物語です。

いつもいろいろなものを数えて、どこか上の空の少年レオナルド。

そんな姿から、周囲の人から「のうなし」と呼ばれるようになっています。

でも、自分には興味のない仕事をしている最中でも、大好きな友人から言われた言葉に支えられ、数を探究していくことをやめませんでした。

orange and white seashell on white surface
Photo by Pixabay on Pexels.com

そうして、何年も探究を続けたすえに自然界にある花びらや種の数、貝のうずまきの形が法則を持った数であることに気づきます。

1,1,2,3,5,8,13,21…

「フィボナッチ数列」と呼ばれている、前2つの数を足した数字でできている数列に含まれている数がそれです。

そんな世界の美しさにたどりついたフィボナッチは、他人から”のうなし”と呼ばれることが全く気にならなくなりました。

こうした自分の好きなことをとことん追求していく「探究心」が、今の時代求められています。

子どもたちの生き方のヒントとなってくれる絵本としてオススメです!

壁にもめげない探究心 【数字はわたしのことば】

数字はわたしのことば

シェリル・バードー 文 バーバラ・マクリントック絵 福本友美子訳 ほるぷ出版 2019年1月

18~19世紀のフランスの女性数学者、ソフィー・ジェルマンの伝記絵本です。

ソフィー・ジェルマンは、フェルマーの定理の一部を証明した最初の数学者です。

今よりもっともっと「女の子が学問なんて!」という時代に、自分の好きな数学を手放さずに、めげずにどう数学者として羽ばたいていったのか。

この本では、エルンスト・クラドニの金属板の振動実験において、振動のはたらきを表す方程式を見つけようとする彼女の姿が描かれています。

こちらがクラドニの振動実験から名前をとった「クラドニ図形」

この振動に数学的理論を与えるのを探究していったんです!

彼女の探究心・行動力に、とても勇気をもらえる本です。

絵は「ないしょのおともだち」のバーバラ・マトリントックさんが描かれていて、コラージュや色使いが素敵なのが個人的なお気に入りポイント!

環境や性別、自分の努力だけではどうしようもない壁にぶちあたって心が折れかけたときに、背中をおしえてもらえる素敵な絵本です。

まとめ:こどもの興味から親しんでいこう

本記事で紹介した8冊をおさらいしましょう!

どの絵本も、おこさんが算数への入門として親しみを感じるのにピッタリです!

最初に手をとるなら「10人のゆかいなひっこし」がオススメ!

本の始めにちょっとした解説がのっていますが、それ以外はすべて絵のみ。

幼児の子でも十分楽しめますよ!

小学校中学年なら「フィボナッチ」や「数字はわたしのことば」の2冊が、算数の世界をどう楽しむかのヒントになります。

以上、算数を親しむ物語絵本のご紹介でした!

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